“長男”の毒蝮三太夫「親を亡くしたよう」

[ 2010年9月19日 06:00 ]

 【小林桂樹さん死去】後輩の面倒見が良かった小林桂樹さんは毒蝮三太夫、小野ヤスシ、名高達男らの仲人を務めた。

 1962年、第1号が毒蝮夫婦。悲報に毒蝮は「滑舌が悪くなったことを役者として気にしていましたが、まだまだ活躍できた人だと信じていたから悔しい。でも、80歳を過ぎても現役でいられたことは大変なこと。娘さんが2人いたけど、僕は外にできた長男と思っていた。親を亡くしたようです」としみじみ。
 81年11月に芳子夫人と結婚した小野はことし3月5日に会ったのが最後。赤坂のホテルで開いた小野の「50周年記念パーティー」に小林さんが駆けつけてくれたという。「“ステージや客席には行けないけど、楽屋に顔を出して帰るよ”とおっしゃってましたが、毒蝮さんと左とん平さんに付き添われて会場に出てこられました。“おめでとう”と祝福してくださって…」と声を震わせた。
 名高は94年に祐子夫人とゴールイン。「役者として最も尊敬できる方と思い、もし結婚する時は絶対この方に仲人になっていただこうと心に決めていました。小林さんご夫婦が、2人とももうおられないのかと思うと、とても悲しいです」と悼んだ。

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2010年9月19日のニュース