上海万博 SMAPイベントの中止検討

[ 2010年6月4日 22:02 ]

 中国・上海万博の事務局が、会場内で13日に予定している人気グループSMAPのイベントの中止を検討していることが4日、分かった。大勢のファンが殺到し、会場が混乱することが懸念されており、入場者の安全確保が困難とみているもようだ。関係筋が明らかにした。

 万博のイベントをめぐっては、5月30日に開かれた韓国のアイドルの公演で、先着順の入場券に数千人のファンが殺到し、警官隊が出動、負傷者が出る騒ぎとなった。
 SMAPは中国でも人気が高く、同様の混乱が予想されている。多くの日本人ファンもイベントのため会場入りするとみられており、上海の日本総領事館は事務局に混乱防止策を取るよう要請。事務局は「セキュリティーには万全を期したい」としているが、有効な警備対策の策定に苦慮しているもようだ。
 「ファンの集い」と題するイベントは、実現すればSMAPのメンバー全員が1988年の結成以来初めて開く海外公演となる。ファンの間では「入場券を取るために徹夜で並ぼう」と呼び掛ける動きが出るなど期待が高まっており、中止されれば事務局に批判が集まるのは必至だ。
 上海万博では開幕当初、中国館の参観に必要な予約券が奪い合いになるなどしており、秩序の維持が課題となっている。
 会場内で行われるコンサートなど文化イベントの入場券は無料だが事前に配らず、会場で当日に先着順で受け取る方式で配布されている。(共同)

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2010年6月4日のニュース