“こども侍”清史郎 売れっ子ならではの悩み

[ 2010年4月2日 06:00 ]

映画「桜田門外ノ変」に出演する加藤清史郎

 09年のNHK大河ドラマ「天地人」で人気を博した子役の加藤清史郎(8)が映画「桜田門外ノ変」(監督佐藤純彌、10月16日公開)に出演する。主演の大沢たかお(42)扮する水戸藩士の息子役。大ヒットドラマ「JIN―仁―」に主演した大沢との時代劇最強タッグだ。

 「天地人」の“泣き虫与六”として人気を博した加藤。トヨタ自動車の「こども店長」をはじめ、CM契約はヤマト運輸など小学生としては異例の7社を誇っている。
 「桜田門外ノ変」は幕末の大老、井伊直弼が暗殺された事件を、実行部隊を指揮した水戸藩士関鉄之介(大沢)を軸に描いたもの。加藤は関の息子、誠一郎役。時代劇は「天地人」、映画「座頭市 THE LAST」(5月29日公開)に続き3作目だ。
 加藤の出演シーンは3月26~29日にかけて撮影。多忙を極め「マネジャーさんが仕事をいっぱい入れていたので、あんまり時間がなくて台本がなかなか読めなくて大変だった」と言うものの、父親が脱藩したことで、藩から不遇な仕打ちを受ける家族に対し「泣いてはなりませぬ。父上はお考えあってのこと」と声をかける頼もしい“こども侍”を演じきった。
 撮影の合間に竹とんぼを飛ばして遊んだという大沢は「とにかく凄く賢い俳優。とても自然体だし、俳優が持ち得る演技の感覚も非常にたけている」と感心しきりだ。
 加藤自身、本名と役名が似ていることや、初めて脇差しを腰に差したことがうれしかったようで「新聞紙でチャンバラごっこをしたことがあるので、刀を差せてうれしかった。今回は戦うシーンは無かったのでチャンバラにも挑戦したい」と子供らしい一面をのぞかせた。

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2010年4月2日のニュース