[ 2010年3月6日 06:00 ]

クリスティアン・フランツ演じるジークフリート(右)が、岩山に眠っていたブリュンヒルデ(イレーネ・テオリン)を目覚めさせて求婚する場面

 ワーグナーとは、いったい何者なのでありましょうか。なぜ性別や年齢を問わず、全ての登場人物の心理を完全に描くことができたのでしょうか。第3幕第3場でジークフリートがブリュンヒルデを目覚めさせて求婚する場面。ジークフリートとブリュンヒルデのやりとりは、数あるオペラの中でも随一と言っても良いほどのリアリティーを持っていました。観ている方が恥じらいを覚えるくらいの、言葉と音楽が繰り広げられるシーンさえあったのです。

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2010年3月6日のニュース