ジュノン出身元俳優　乱交部屋提供で荒稼ぎ

　売春パーティーの会場としてホテルの部屋を用意したとして、警視庁保安課は２６日までに、売春防止法違反（場所提供業）の疑いで、元俳優伏石泰宏容疑者（３５）＝東京都品川区上大崎＝と従業員ら計５人を逮捕した。伏石容疑者は男性スターの登竜門「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」出身。２年半前から営業を始め、計約３億６０００万円を売り上げていた。

　保安課によると、伏石容疑者らはインターネット上に「トウキョウトップガールズ」などの名前で広告を出し、パーティーの参加者を募集。都心の高級ホテルのスイートルームを借り、乱交パーティーを開催。２０代を中心に女性約１０人を雇い、男性客から参加費として１回２万～３万円を取っていた。
　伏石容疑者らの逮捕容疑は２月１０、１１日、女性（１９）ら２人が客の男性会社員（４２）ら２人と売春すると知りながら、売春場所として都内のホテルの部屋を提供した疑い。
　２年半前から年中無休で営業を始め、計約３億６０００万円の売り上げがあったとみられる。
　伏石容疑者は９３年、主婦と生活社が主催する「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に出場。同コンテストの公式サイトによると、３５９２人の応募者の中から５人が進出した最終選考会まで残り、芸能界に入った。テレビドラマはＴＢＳ「恋のためらい」（９７年）、フジテレビ「天気予報の恋人」（００年）などに出演。０２年には日本テレビ「サイコドクター」で刑事役を演じるなど約３０作に出演し、０４年ごろまで芸能活動をしていた。
　同コンテストはこれまでに多くの男性スターを出しており、伏石容疑者が出場した９３年はグランプリが柏原崇（３２）で準グランプリは伊藤英明（３４）、審査員特別賞を加藤晴彦（３４）が受賞した。最近の“ジュノンボーイ”では、小池徹平（２４）や溝端淳平（２０）らが人気を集めている。