意図的に逃亡したようにも…【酒井逮捕・識者の声】

[ 2009年8月8日 22:28 ]

酒井法子容疑者を逮捕 覚せい剤所持認める

  【酒井法子容疑者逮捕・識者の声】
 ▼ジャーナリストの大谷昭宏さんの話 警察発表通りならば、夫が現行犯逮捕された際にその場から立ち去り、現金自動預払機(ATM)で現金を下ろして服を買ったのは、薬物が検出されなくなるまで時間を稼ぐための逃亡ではないか。ところが逮捕状が出て、出頭せざるを得ないと思ったのだろう。これらの点は今後の裁判では非常に心証が悪く、厳しい刑も予想される。彼女に残された唯一の道は、入手経路や使用の実態についてすべて明らかにし、薬物汚染の怖さを実体験として語ること。それが本当のファンへのおわびであり、再出発にもつながる。

 ▼音楽ジャーナリストの湯浅明さんの話 あまたいるアイドルの中で、酒井法子容疑者は長年、新鮮なイメージを保ってきたまれな存在。「のりピー語」を生み出したり、台湾や中国では持ち歌を中国語で歌ったり、手話を一生懸命に覚えたり。そうした努力が「がんばっている人、けなげなアイドル」という好印象を人々に与えてきた。事件の発覚後、「えっ、あののりピーが?」とみんな驚いたはず。同時に華やかな芸能界のもろさと、薬物汚染は身近な問題であることを痛感させられたのではないか。

 ▼放送作家の山田美保子さんの話 なかなか歌手デビューできずに苦労していたころから知っている者として、とにかく生きて出頭してくれたのはよかった。結婚を機に転落が始まったように感じるが、彼女の悩みに対して的確なアドバイスができる人が周囲にいなかったのではないか。良き妻、良き母というこれまでのイメージと実態が食い違うことにビックリしたが、これからは1人のキャリアウーマンとして、子供のためにも立派に立ち直ってほしい。事務所の社長も温かく見守ってくれると思う。

 ▼精神科医の香山リカさんの話 彼女はアイドルから理想的な妻、母親へと、清純派のイメージを変えずに保ってきた女優。それだけに、人生のドロドロした部分や実生活の気苦労を外に出さず、ファンの期待を裏切らずに守ってきたものを失う恐怖があり、出頭を決意するのに時間がかかったのではないか。警察発表通りならば、行方不明後にお金を下ろすなど意図的に逃亡したようにも見え、イメージとのギャップを感じる。

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2009年8月8日のニュース