大阪・難波の「新歌舞伎座」51年の歴史に幕

[ 2009年6月25日 17:18 ]

 1958年に開場し、演歌歌手や俳優の興行、芝居などで人気を集めた大阪・難波の「新歌舞伎座」で25日、最終公演が開かれた。

 この日は、同劇場で50回の座長公演をしてきた俳優の杉良太郎らが出演する「新版 拝領妻始末」の千秋楽。劇場には「さよなら公演」と書かれたのぼりがはためいた。
 日本を代表する建築家、故村野藤吾さんによる桃山風の建物は大阪の目抜き通り・御堂筋のシンボルとして親しまれてきたが、老朽化が進んだため、51年の歴史に幕を下ろすことになった。
 新歌舞伎座は、近畿日本鉄道が大阪・上本町に建設する複合ビル内に移転、オープンは2010年夏の予定。現在の建物を今後どう活用するかまだ決まっていないという。
 最終公演は、杉がプロデュースし、長男の山田純大と親子共演。27日から29日には、五木ひろしが出演する「ファン感謝歌謡祭」が行われる。

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2009年6月25日のニュース