松ちゃん「ぼくしか出ていない」映画第2作発表

[ 2009年3月20日 06:00 ]

監督2作目となる映画「しんぼる」の製作を発表するお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志

 【沖縄国際映画祭】映画祭会場ではこの日、「ダウンタウン」松本人志(45)の監督第2作「しんぼる」の製作発表も行われた。07年のデビュー作「大日本人」に続き企画・監督・主演を務める。

 「ほかのキャストは全くいないんですよ。ある外国人が出ているくらいのことで…。ぼくしか出ていないのが申し訳ない」と松本。ある場所に閉じこめられた男の脱出劇で、松本の一人芝居になるもよう。「松本の作るものを大画面で楽しんでやろうという人に見てほしい。忙しかったので出演しないとゴネたんですけど、ほかに出る人も見あたらなかった。大人の事情で出ることになった」と説明した。
 「大日本人」は「カンヌ国際映画祭」の監督週間に正式招待された。国内向けに製作した作品だったため、独特のギャグの英仏字幕化がうまくいかず、海外勢の反応はいまひとつだった。今回は当初から海外の映画祭を意識。カンヌ国際映画祭サイドにも第2作を撮り終えたことは報告済みで、外国人にも容易に理解できるように、せりふを極力控えた作品になるという。昨年9月にクランクインし、すでに撮影は終了。日本公開は今秋を予定している。
 「すごくいいものができた。どこの星に出しても恥ずかしくない」と松本。前回のカンヌの「監督週間」は非公式部門だったが、今回は世界が注目する本選のコンペティションに名を連ねる意欲は十分。“先輩”北野武(62)は2作目の「3-4×10月」でトリノ国際映画祭特別賞を受賞。日本が誇るもう1人の鬼才・松ちゃんの勝負作になる。

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2009年3月20日のニュース