福山龍馬でNHKの“悪夢”払しょく?

[ 2008年11月7日 06:00 ]

 福山雅治(39)が2010年1月にスタートするNHK大河ドラマ「龍馬伝」の主人公・坂本龍馬を演じることになった。同局が6日、発表した。NHKドラマ初出演で、時代劇も初挑戦となる。龍馬が主人公の大河は過去2番目に低い視聴率14・5%(関東地区、ビデオリサーチ社)を記録した「竜馬がゆく」(68年)以来。同局としては福山の起用で悪夢を払しょくしたいところだ。

 大河にとって龍馬は“鬼門”。68年に司馬遼太郎さんのベストセラー「竜馬がゆく」を北大路欣也(65)でドラマ化。期待を集めたが視聴率は伸び悩み、「幕末物は当たらない」というジンクスを生んだ。
 それだけに失敗が許されない今回は、ドラマ「CHANGE」(主演・SMAP木村拓哉)「ガリレオ」(主演・福山)などを手掛けた福田靖氏を起用。主人公も視聴率が取れる俳優として、「ガリレオ」で平均21・9%を獲得した福山に白羽の矢が立った。
 鈴木圭プロデューサーは当初から「福山さんしかいない」と考え、昨年末に出演を打診。福山は「本当に自分でいいんですか」と悩んでいたというが、3度の面会やラブコールを送り続けた結果、先月末に承諾を得た。一部では木村にも出演を依頼し断られたと報じられたが、鈴木氏は「一切、浮気はしてません」と報道を否定した。
 龍馬の地元・高知では、02年に県議会が橋本大二郎知事(当時)に「観光の追い風に、キムタク龍馬が実現できるよう積極的要請を」と申し入れするなど、キムタク龍馬の実現が県を挙げての悲願となっていた。
 鈴木氏は「福山さんは今回描きたい“進化し続ける人”という龍馬像にぴったり。俳優として今まさに成長期」と力説。福山が、物語の舞台のひとつとなる長崎市出身ということにも触れ「それも(演技の)バックボーンになるはず」と期待を寄せた。
 福山は来年デビュー20周年。21年目を大作でスタートさせる。「一日も早く剣術の練習をしたい」と意欲を見せているといい、「2010年という時代だからこそ、このスタッフだからこそ表現できる“坂本龍馬”を作り上げたい」とコメントした。

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2008年11月7日のニュース