峰岸徹さん大林監督“撮影見舞い”が遺作に

[ 2008年10月14日 06:00 ]

 11日に肺がんのため65歳で亡くなった俳優峰岸徹さんの所属事務所の横田房七社長(67)が13日、都内で会見した。11月上旬にお別れ会を開くことを明かし、「(峰岸さんは)銀座生まれの銀座育ちなので銀座でやりたい。友人代表は大林宣彦監督にお願いします」と語った。

 今年4月にがんの告知を受け闘病を続けていた峰岸さん。「治ったら(仕事を)やるよ」と復帰の意志は強く、7~8月には遺作となった大林監督の映画「その日のまえに」やビデオ映画「東京マフィア」の撮影に臨んでいた。
 ワンシーンだけ出演した「その日の…」の撮影について、大林監督は「僕は見舞いとかが好きじゃないので、“撮影見舞い”と称しトン(峰岸さん)の自宅にカメラを持って行きました。映画人はカメラの前に立つと元気になるもので非常にさわやかな笑顔。一発OKでした」と振り返った。峰岸さんは、大林監督の全35作品のうち28作品に出演。「いなくなると寂しいですが“カット、オッケー”と言ってやりたい」としのんだ。密葬は14日以降に営まれる。

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2008年10月14日のニュース