篤姫婚礼の駕籠 米博物館にあった!

[ 2008年9月24日 21:12 ]

 NHK大河ドラマ「篤姫」で話題の天璋院篤姫が、徳川十三代将軍家定との婚礼で使用した豪華な駕籠が、米ワシントンのスミソニアン博物館に所蔵されていたことが、24日分かった。

 駕籠は本体が幅約96センチ、長さ約134センチ、高さ約136センチ。黒漆の上に金の蒔絵で二葉葵をあしらった唐草文様を描き、さらに徳川家の三葉葵紋と近衛家の牡丹紋を配している。7月に同博物館を訪れた斎藤慎一・江戸東京博物館学芸員が確認した。
 斎藤学芸員は、幕府が篤姫の婚礼道具を書きとめた文書に同じ二葉葵唐草文様の図案があり、調度品検品リストにこの駕籠を示すとみられる道具が記載されていることなどから、幕府側の駕籠と断定。家定の生母、本寿院が用いた駕籠とも、内装などが酷似していた。
 スミソニアン博物館のアーサー・M・サックラー・ギャラリーが1984年にロンドンのオークションで落札したが、来歴は不明。斎藤学芸員は「江戸開城の際、篤姫ら大奥の女性が置いたままにした大きな調度品を明治新政府が売却したのではないか」と推定している。

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2008年9月24日のニュース