大空真弓の長男 3度目覚せい剤逮捕

[ 2008年4月11日 06:00 ]

大空真弓は目を潤ませながら長男の逮捕について語った

 女優・大空真弓(68)の長男で元俳優の無職中田元博容疑者(32)が10日までに、覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで警視庁赤坂署に逮捕された。中田容疑者は02年にも覚せい剤を所持し使用したなどとして2度逮捕されており、今回が3度目。調べに対し「今後はまともになりたい」と供述している。大空は10日夜、都内で会見し「もういっぺん産み直したい」と疲れた表情で話した。

 6年前の謝罪会見では止めどなく涙を流していた大空だが、今回は逮捕までに4年半の期間があったためか覚悟ができていた様子。時折声を詰まらせても涙を流すことはなく、息子が再び覚せい剤に手を出した原因を「意志の弱さだと思う」ときっぱり。「もう一度、彼をおなかの中に入れて産み直したいと思った。私も生まれ変わりたい」と厳しい表情で話した。
 3度目の逮捕につながる騒動を起こした日は、夕食を中田容疑者と一緒に食べ、舞台出演に向けて睡眠導入剤を飲んで就寝。深夜2時ごろに警察が自宅を訪れ、騒動を知らされたという。
 同容疑者はそのまま、薬物依存を断ち切るため病院に入院。4年半の間に3カ所を転々とした。
 俳優・勝呂誉(67)との間に誕生した一人息子。82年に離婚後は、女手一つで育てた。
 02年の2度の逮捕のきっかけは、同居している大空が落ち着かない息子の様子を見かねて通報したこと。「彼の心を傷つけたのではと思うこともある。母親として反省することは山のようにあり、説明できない」と苦しい胸の内も明かした。
 同容疑者は昨年、籍を勝呂から中田に替えた。「私がずっと育てているのに、名字が違うのは寂しいと思った。息子も同意してくれた」と説明した。勝呂には最近、中田容疑者自身が電話し逮捕日が決まったことを伝えたという。
 大空は5月の舞台(新宿コマ劇場)に予定通り出演。「けじめをつけて、生まれてきてよかったと思う人生を歩んでほしい。母親としてその後ろ姿を見守ってやりたい」と毅然(きぜん)と話した。

 ≪退院を待って逮捕≫今回の中田容疑者の逮捕は03年9月から10月、都内などで覚せい剤を使用した疑い。同10月中旬深夜に、当時、母子で住んでいた港区南青山のマンションの駐車場で大声で騒いでいたところを、住民が「不審者がいる」と110番通報。任意の尿検査で覚せい剤反応が出たため同署が逮捕状を取得。しかし、検査結果が出る前に中田容疑者が入院したため、今月9日午前10時5分、三鷹市内の病院を退院したのを待って逮捕した。大空も立ち会った。
 同容疑者は、02年1月5日に自宅で覚せい剤を所持していたとして警視庁麹町署に覚せい剤取締法違反の疑いで現行犯逮捕された。起訴後、2月6日に保釈されたが、わずか9日後の同15日にも同じ容疑で逮捕された。同4月に懲役2年6月、執行猶予5年の判決を受けた。

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2008年4月11日のニュース