小田和正 52公演32万人動員だ!

[ 2008年4月6日 06:00 ]

飛び跳ねながら歌う小田和正

 小田和正(60)が約3年ぶりとなる全国ツアーを5日、静岡エコパアリーナでスタートさせた。ツアーとしては計41公演29万人動員の前回(05年)を超える計52公演32万人動員予定で、還暦にして自己最大規模。60歳以上の日本人アーティストのツアー動員数として最高とみられる。その幕開けで小田は7500人の観客を前にパワフルに歌って走り続けた。

 「お待たせしました!」。自己最大規模だった前回のツアーから3年。57歳だった年齢は60歳になったが、小田はさらにバージョンアップしたツアーに乗り出した。

 少しでもファンに近づこうという思いを表す形で、メーンステージから伸びる7つの花道。1曲目は会場のど真ん中でギターを弾きながら「こころ」を披露したが、2曲目の「正義は勝つ」でハンドマイクを持って走り始め、続く「愛を止めないで」「伝えたいことがあるんだ」でも走りまくった。

 スポーツジムでのトレーニングを長年続けているとは言え、やはり還暦。スタッフには「息が切れるから、なるべく走らない方がいい」と自粛を促されていた。

 それでも走るのが小田だったが、4曲歌い終えると、さすがに息が切れた様子。「リハーサルよりもっと多く走ろうと変更したのが裏目に出た。結構つらかったですよ」と苦笑いした。

 もちろん、走るばかりではなく、じっくり聴かせる場面もある。中盤で「こんな曲をこの年でやるのも良いのでは」とオフコースの初期の曲「地球は狭くなりました」「倖せなんて」「愛の唄」を熱唱。原点回帰とも言える選曲で、若いファンだけではなく古くからのファンの心もしっかりつかんだ。

 2時間半を超えるライブは「さよなら」「言葉にできない」「ラブ・ストーリーは突然に」などヒット曲のオンパレード。「長いツアーがスタートしました。きょうあまりいいコンサートやるとあすがつらい…。そんなことは言っていられない。行けるところまで行きたい」

 ラストの9月26日大阪城ホールまで、あと51公演。9月20日には61歳になる小田は、どこまでも走り続けるつもりだ。

続きを表示

2008年4月6日のニュース