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スバル、6000台をリコール 不正検査、重大性を考慮

[ 2018年10月11日 18:38 ]

 SUBARU(スバル)は11日、ブレーキなどの検査で不正を行っていた問題を受け、「インプレッサ」などの計6124台(2017年12月14〜29日生産)のリコール(無料の回収・修理)を国土交通省に届け出た。ブレーキは自動車の安全の根幹に関わるため、不正の重大性を考慮した。関連費用は4億円を見込んでいる。

 スバル広報部の小松利充担当部長は東京都内で記者会見し「不適切行為を重く受け止め、お客さまの不安を払拭するためにリコールを届け出た」と説明した。顧客から安全性を不安視する声や問い合わせを受けたという。

 スバルは9月28日に検査不正に関する最終的な報告書を国交省に提出。燃費や排ガスの測定値のほか、ブレーキの力やスピードメーターの誤差などの項目で新たな不正が判明した。当初は保安基準に適合しているとの認識を示していたが、適合しない恐れがあると改めて判断した。

 リコールの対象は「レヴォーグ」や「フォレスター」、「レガシィ」などのほか、トヨタ自動車から受託生産している「86」を含む計9車種。対象時期は、報告書内で不正が昨年末まで行われていたとの証言を基にした。

 スバルは、新車の最終検査に無資格者が携わっていた問題が発覚した昨年以降、リコール台数は今回を含めて42万3412台、関連費用は約254億円に上ったと明らかにした。

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