スズキ、中国合弁から撤退　業績低迷、ブランドは継続

　スズキは４日、中国で自動車を生産する合弁会社について、保有する出資持ち分の全て（全体の５０％）を合弁相手の中国企業に譲渡すると正式に発表した。業績が低迷しているためで、中国での合弁事業から完全に撤退することになる。

　対象となるのは、重慶長安鈴木汽車（重慶市、１９９３年設立）。スズキは合弁相手の重慶長安汽車にライセンスを供与し、長安汽車がスズキブランドの車の生産販売を続けるという。

　小型車を得意とするスズキは中国市場で苦戦し、６月にもう一つの合弁会社の解消を発表していた。

　スズキの鈴木修会長は「中国市場が大型車の市場に変化してきたこともあり、譲渡することにした」とのコメントを出した。