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トヨタ自動運転で選手移動 東京五輪、公式車は3千台

[ 2018年7月25日 22:18 ]

トヨタ自動車が東京五輪・パラリンピックで提供する完全自動運転車「e―Palette(イーパレット)」のイメージ
Photo By 共同

 トヨタ自動車は23日、2020年の東京五輪・パラリンピックで選手や大会関係者を運ぶ車両として、完全自動運転車「e―Palette(イーパレット)」を提供すると発表した。選手村など限定した地域を走り、サービスの実用化に向けた知見の蓄積も狙う。一方、大会公式車両には燃料電池車(FCV)など3千台以上を供与し、先進技術を世界に発信する。

 イーパレットは箱形の電気自動車(EV)で運転席はない。移動や物流、商品の販売など幅広いサービスに使える車両としてトヨタが今年1月に発表した。

 公式車両はFCVやEV、ハイブリッド車(HV)など電動車両を中心にして環境に配慮する。通信端末を搭載し、収集したビッグデータを車両の配置や交通状況の把握に生かす考えだ。

 このほか、搭載された人工知能(AI)が運転手と会話しナビゲーションなどをする試作車「Concept 愛i(コンセプト・アイ)」や、限られた地域内で運転を自動化する「レベル4」の機能を持つ車両のデモ走行も実施する。警備には超小型のEVを活用する。

 豊田章男社長は高齢者や障害者を念頭に「世界中の人が安全・安心で自由に移動を楽しめる社会の実現に向けてあらゆる努力を惜しまない」とのコメントを出した。

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