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スバル、リコール対象40万台に拡大「顧客の安心感を優先」

[ 2017年11月9日 20:12 ]

 SUBARU(スバル)は9日、新車の無資格検査問題を受けて実施する販売済みの車に対するリコール(無料の回収・修理)の台数が、当初の約25万5000台から約40万台に拡大すると発表した。対象台数を精査した結果、無資格者だけが検査に携わった車両を特定するのが困難で、リコール対象を広げ「顧客の安心感を優先した」(広報担当者)という。

 関連の費用として2018年3月期に100億円を見込んでいたが、拡大する可能性がある。今月中旬にもリコールを国土交通省に届け出る。

 停止していた販売店の在庫車の登録作業を10日から再開することも発表した。無資格者が検査に携わっていた約1200台が対象で、再点検した上で登録してナンバープレートを付け販売する。

 今回のリコール対象の生産時期や車種は拡大前のものと変わらない。14年1月以降に国内工場で生産した車で、初回車検を受けた車は除く。主力の小型車「インプレッサ」など11車種と、トヨタ自動車に供給しているスポーツカー「86(ハチロク)」の計12車種となる。

 スバルは群馬の2工場で、30年以上前から訓練中で資格のない従業員に出荷前の最終検査をさせていた。

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