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マツダ、次世代エンジン19年導入、燃費性能30%向上

[ 2017年8月8日 21:52 ]

記者会見するマツダの小飼雅道社長
Photo By 共同

 マツダの小飼雅道社長は8日、東京都内で記者会見し、燃費性能を現行モデルよりも最大30%程度高めた次世代エンジンを2019年に投入すると発表した。25年までに全ての車に自動運転技術を標準装備する方針も示した。高性能なエンジンと電動化の技術を組み合わせ、環境への負荷を抑えた車づくりを目指す。

 次世代エンジンは「スカイアクティブ・エックス」と名付けた。濃度が薄いガソリンでも燃やすことができる世界初の技術を採用し、燃費を改善。加速性能も高めた。今秋の東京モーターショーに出展するという。

 マツダは4日にトヨタ自動車との資本提携合意を発表したが、現時点でトヨタに次世代エンジンを供給する考えはないと説明した。

 マツダは自動運転でも人の運転手を主役に据え、突発的な病気などで運転が困難になったときに安全に停止できる形を想定している。技術的には国際的な基準で一切の制限がない最高の「レベル5」に次ぐ「レベル4」相当を目指す。

 フランスや英国が40年までにエンジンだけで走る車の販売終了を目指す方針を打ち出すなど、世界で環境規制の強化が急ピッチで進んでいる。マツダもトヨタと電気自動車(EV)を共同開発する方針だ。

 一方で、エンジンはハイブリッド車にも搭載され、新興国ではガソリン車などの需要が強い。エンジンの重要性は変わらない見通しで、マツダの小飼社長は「内燃機関で理想を徹底的に追求し、世界一を目指す」と強調した。

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