佐藤琢磨“校長” インディ500「完璧」VでSRS在校生に教えた「挑戦の大切さ」

[ 2020年8月26日 05:30 ]

インディ500を制し、笑顔でフォトセッションに臨む佐藤琢磨(AP)
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 世界3大レースの一つ、自動車のインディ500で3年ぶり2度目の優勝を果たした佐藤琢磨(43=ホンダ)が25日、日本メディア向けのオンライン会見に臨み「今回は無観客で会場は寂しかったが、こうしてレースができた。少しでも明るいニュースを届けられたことが何よりうれしい」と笑顔で語った。

 予選から3位と好調だった今回は「完璧なレース。ほぼ理想」と振り返り、終盤に先頭に立つレース運び、燃料やタイヤ戦略、ピット作業を含めて「最終的にハンドルを握ったが、そこに至る準備が凄く大きい。チームの力」と感謝した。

 19年から自身が首席で卒業した鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)の校長を務めている。在校生に対しては「(今季は)苦しいレースが続いたが、それでも挑戦する姿をどう見ていたか。挑戦し続けることの大切さを見てもらいたかった」と熱いメッセージを送った。

 24日付の地元紙インディスター(電子版)によれば、史上初の無観客の影響で、優勝賞金は03年以降で最少額となる137万500ドル(約1億4500万円)で確定。コロナ禍の状況によっては、10月末のシーズン終了後も日本に凱旋せずに来季を迎える可能性もある。今後も不透明な状況は続くが、「自分が何ができるか。レースで見せるしかない」とシーズン後半戦での活躍を誓った。

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2020年8月26日のニュース