琢磨3年ぶりインディ500制覇に「完璧なレース」

[ 2020年8月26日 00:15 ]

3年ぶり2度目のインディ500制覇を成し遂げ、オンライン会見に臨む佐藤琢磨

 世界3大レースの一つ、自動車のインディ500で3年ぶり2度目の優勝を果たした佐藤琢磨(43=ホンダ)が25日、日本メディア向けにオンライン会見に臨み、「今回は無観客で会場は寂しかったが、こうしてレースができた。少しでも明るいニュースを届けられたことが何よりうれしい」と笑顔で語った。

 会見では予選3位でフロントロー発進した今回のレースを「全てを最後のスティント(ピットアウトからフィニッシュまで)のために完璧に順序立てて、完璧なレースだった。今回の走り方は、ほぼ理想に近い。いつもこう走りたい」と満足げに振り返った。序盤から3番手以内を走行し、終盤にファステストラップをマーク、170周目以降に先頭に立つレース運び…。燃料やタイヤ戦略、ピット作業についても完璧だったことを明かし、「最終的にハンドルを握ったが、そこに至るまでの準備がもの凄く大きい。実力発揮できる戦略を立てた。チームの力です」と感謝した。

 最終盤はシリーズ通算49勝、5度の総合優勝を誇るスコット・ディクソン(ニュージーランド)との一騎打ちとなったが、残り5周でクラッシュが発生し、フルコースコーションのままゴールを迎えた主催者判断は物議を醸した。それでも佐藤は実質的な先頭に立った173周目以降、ディクソンが「抜きあえいでいると感じた」と看破。レース直後はギリギリだったと語った燃料についても、「(ディクソンが)追い付いて来た時だけフルパワーで、周回遅れの車もうまく使った。燃料切れを待っていたらしいけど、確実に最後の3周はフルパワーで走れる燃料計算だった」と緻密かつ大胆で完璧な戦略だったことを明かした。

 17年は自分自身の夢をかなえたという佐藤だが、2度目の今回は「全てをチームにささげたい」と話した。12年に2番手を走行しながら、最終ラップでスピンし優勝を逃した当時のチームも18年から復帰したレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングで、「(オーナーが他チームにいた頃から)“いつ戻って来るんだ?”と話してくれて、(今回乗った)30号車を用意してくれた。8年越しで思いをかなえることができた」と感謝の言葉は尽きなかった。

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2020年8月25日のニュース