日本人初の快挙 佐藤琢磨が世界3大レース・インディ500を3年ぶり制覇

[ 2020年8月24日 06:57 ]

佐藤琢磨
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 世界3大モーターレースの一つ、第104回インディアナポリス500マイル(インディ500)は23日(日本時間24日)、米インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェーで行われ、予選3位で最前列からスタートした日本の佐藤琢磨(43=ホンダ)が2017年以来となる同レース2勝目を挙げた。日本モーターレース界の第一人者が、新型コロナウイルス感染症拡大のために史上初の無観客で行われたレースで再び金字塔を打ち立てた。

 フロントローからスタートした佐藤は、終始先頭争いをしながら終盤へ。最後はスコット・ディクソン(ニュージーランド)の激しい追い上げに遭いながらも逃げ切った。

 ◆佐藤 琢磨(さとう・たくま)1977年(昭52)1月28日生まれ、東京都出身の43歳。自転車競技で活躍し、1997年に早大を中退してモータースポーツに本格転向。01年に英F3で日本人初王者となり、02年にジョーダン・ホンダでF1デビュー。BARホンダ時代の04年に米国GPで日本人最高タイの3位に入った。08年を最後にF1シートを失い、2010年からインディカー・シリーズに参戦。13年の第3戦ロングビーチ(米国)で日本人初優勝。17年のインディ500を日本人として初制覇。シリーズ通算6勝。

 ▽インディカー・シリーズ F1と同様にタイヤが露出しているオープンホイール型の車で競う自動車レース。世界3大レースと呼ばれる「インディアナポリス500マイル(インディ500)」を頂点としたシリーズ。IRL(インディ・レーシング・リーグ)として96年にCARTから分離独立する形で発足。03年にホンダ、トヨタも参戦するなど、現在では北米最高峰の地位を確立した。オーバル(だ円)コースと市街地コースなどで実施される。最高時速は300キロを優に超える。米国では最高峰のモータースポーツで、人気面でもF1などを優に凌駕している。
 ▽世界3大レース インディ500、F1のモナコ・グランプリ(GP)、ル・マン24時間レースの総称。インディ500が1911年、モナコGPが1929年、ル・マンが1923年に初開催という古い歴史を有している。日本人ドライバーで優勝がないのはモナコGPだけ。

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2020年8月24日のニュース