ハミルトン今季初勝利 ホンダ「スピード不足」もハートレーは初入賞

[ 2018年4月30日 08:51 ]

アゼルバイジャンGP、今季初勝利を喜ぶハミルトン(AP)
Photo By AP

 自動車のF1シリーズ第4戦アゼルバイジャンGPは29日、決勝が行われ、昨季王者ルイス・ハミルトン(英国、メルセデス)が今季初勝利を飾った。トロロッソ・ホンダ勢はブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)が10位で初入賞を果たしたが、ピエール・ガスリー(フランス)はマグヌッセン(デンマーク、ハース)との接触もあり12位に終わった。

 レースはレッドブル同士のクラッシュや、2度のセーフティーカーランによって順位がめまぐるしく変わるサバイバルレースとなった。レースを制したのは2度目のセーフティーカー後、残り4周のスプリントレースを抜け出した王者ハミルトン。レース再開直後は2位につけていたセバスチャン・フェテル(ドイツ、フェラーリ)がオーバーランで4位に後退し、翌周にはバルテリ・ボッタス(フィンランド、メルセデス)がパンクでストップしたため、ハミルトンがトップに立つ。キミ・ライコネン(フィンランド、フェラーリ)を抑えて今季初優勝したハミルトンは、ドライバーズランキングでフェテルを抜いてトップに浮上した。

 ホンダ勢は「直線でのスピード不足に苦しんだ」(田辺テクニカルディレクター)で、スタートダッシュに成功してトップ10圏内までポジションを上げたピエール・ガスリー(フランス)も後続マシンを抑えることができなかった。ガスリーは終盤にマグヌッセンとの接触でマシンを破損し、順位を下げて12位でフィニッシュ。ハートレーはレースアクシデントなどもあり、10位に入賞してF1で初めてポイントを獲得した。

 ハートレーは「ポイントが獲得できたことを喜びたい」とするも、「中団争いに加わる程のペースはありませんでした。オーバーテイクするべき場面でも、前を走行するマシンに十分に近づけませんでした」と厳しいレースを振り返った。

 トスト・チーム代表は「バクーでのレースは難しい一戦になると予想はしていましたが、この週末のパフォーマンスは期待していたレベルではありませんでした。引き続きチームとともに改善に努めます」と語り、ホンダ・田辺テクニカルディレクターも「チームとともに分析を行い、パッケージとしての熟成を進めると同時に、パワー向上のための開発をさらに推し進める必要性を感じています」とコメントした。

 2位ライコネンに続いたのは、フォース・インディアのセルジオ・ペレス(メキシコ)で2年前の同グランプリ以来、6度目の表彰台にあがった。フェテルは4位、サインツ(スペイン、ルノー)が5位で、6位にはサウバーの新人シャルル・ルクレール(モナコ)が初入賞を飾った。7位フェルナンド・アロンソ(スペイン、マクラーレン)は4戦連続入賞で、チームメートのステファン・バンドーン(ベルギー)も9位入賞を果たした。

 次戦は5月11日開幕のスペインGPで、決勝は5月13日22時10分(日本時間)スタート。

続きを表示

2018年4月30日のニュース