ホンダ あわや320キロでクラッシュ「一番怖い瞬間」 フェテル3戦連続PP

[ 2018年4月29日 08:02 ]

PPを獲得したセバスチャン・フェテル(AP)
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 自動車のF1シリーズ第4戦アゼルバイジャンGPは28日、予選が行われ、セバスチャン・フェテル(ドイツ、フェラーリ)が3戦連続通算53回目のポールポジション(PP)を獲得した。トロロッソ・ホンダ勢はチーム同士が高速でニアミスするアクシデントもあり、ピエール・ガスリー(フランス)が17番手、ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)は19位と低調な結果に終わった。

 20台から15台に絞り込む予選Q1で、壁に接触したことでタイヤをパンクさせ、スロー走行をしていたハートレーにガスリーが高速で急接近。チームからの的確な指示がなかったこともあり、あわや接触しそうになるも、なんとか回避した。

 ガスリーは「今までレースをしてきた中で一番怖い瞬間でした!時速320kmに達する場所で、ブレンドンにクラッシュしてしまうところでした。ブレンドンが急激にスピードを落としたのを見て避けようとしました。しかし、彼が左右のどちらに行くかが分からず、危うく接触しそうになりましたが、なんとか避けることができました。クラッシュを回避できたのは幸いだと思います。このような状況を誰も望んではいないのですが、チームメート同士で絡んでしまうのはこれが2回目なので、再発防止に向けた解決策を見出す必要があると思っています」と振り返った。

 ハートレーは「今日は本当に残念な一日となりました。完全に僕の判断ミスでした。ミラーを見て左側へ避けようとしたのですが、彼の行きたい方向と同じになってしまいました。今日のことは僕に責任があると感じています。このような事態が起きてしまったことがとても残念ですし、ピエールにはとても申し訳ないことをしてしまったと思っています」とコメント。

 フェラーリはフェテルが3戦連続でPPを獲得するも、キミ・ライコネン(フィンランド)は最後のアタックで途中まで完璧だったが、後半にバランスを崩してタイムを更新できず6番手にとどまった。今季未勝利のメルセデス勢はルイス・ハミルトン(英国)が2番手、バルテリ・ボッタス(フィンランド)が3番手で好位置。

 初日好調だったダニエル・リカルド(オーストラリア)が4番手、同じレッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)は5番手。フォース・インディア勢が7、8番手、ルノー勢が9、10番手と続き、トップ10を占めた。マクラーレンはフェルナンド・アロンソ(スペイン)が13番手、ストフェル・バンドーン(ベルギー)は16番手に終わった。

 アゼルバイジャンGP決勝は21時10分(日本時間)にスタートする。

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2018年4月29日のニュース