レクサス 新ハイブリッドに受注集中、納車5カ月待ち

[ 2013年5月7日 15:25 ]

トヨタ自動車が発売する高級車ブランド「レクサス」のセダン「IS」のハイブリッド車

 トヨタ自動車が16日に全面改良を発表する高級車ブランド「レクサス」のセダン「IS」のうち、ハイブリッド車に事前受注が集中し、納車がすでに約5カ月待ちになっていることが7日、分かった。最低価格は480万円と高額だが、受注の7割程度をハイブリッド車が占め、国内での人気をあらためて裏付けた。

 トヨタは増産を急ぐが、16日の発表後は顧客の関心が高まり、納期がさらに延びる可能性もある。2009年に発売した「プリウス」などでも、ハイブリッドシステムの専用部品の確保で増産が難しく、納車待ちが長期間に及んだ。

 ISのハイブリッド車はガソリン1リットル当たりの燃費が20キロを超えるとみられ、高い環境性能と走りの良さの両立を目指した。一方、ISの事前受注で3割程度を占めるガソリンエンジン車は最低価格420万円で、納期は2、3カ月という。

 ISはレクサスの中で走りを重視した中価格帯の車。田原工場(愛知県田原市)で生産される。ISの全面改良で、日本で販売されているレクサスの全車種にハイブリッド車が設定される。

 トヨタは強みを持つハイブリッド車で縮小傾向にある国内市場の販売をてこ入れする。16日の発表前でも、車の買い替えを検討している顧客などに注文を呼び掛けていた。

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2013年5月7日のニュース