琢磨 ゴール直前逆転許し2位!インディ2戦連続V惜しい

[ 2013年5月7日 06:00 ]

惜しくも2位の佐藤(右)。中央は優勝のJ・ヒンチクリフ、左は3位のM・アンドレッティ

インディーカー・シリーズ第4戦

(5月5日 ブラジル・サンパウロ)
 第3戦(米カリフォルニア州ロングビーチ)で日本人の同シリーズ初制覇を成し遂げた佐藤琢磨(36=A・J・フォイト)は2位で、2戦連続優勝はならなかった。12番手スタートからトップで最終周を迎えたが、ゴール直前で逆転を許した。だが、総合王者争いでは日本人初のトップに浮上。26日の伝統レース、インディアナポリス500マイルへ向けて弾みをつけた。

 またも佐藤が沸かせた。初優勝した第3戦はロングビーチの市街地コースだったが、再びサンパウロの市街地コースで快走した。12番手スタートから34周でトップに。ピットストップなどで一度は後退したが、57周目で再び先頭に立った。後続の激しい追い上げにあったが、巧みにブロックして周回を重ねた。

 だが、最後で力尽きた。52周目のピットインではタイヤ交換せず、給油のみの作戦で上位浮上のチャンスをつかんだが、37周から使っていたソフトタイヤは摩耗し、グリップ力が低下。最終75周目の最終コーナーで、内側から仕掛けてきたヒンチクリフにかわされた。2戦連続優勝を目前にしての2位に「残念。最後は何とかしのげると思ったが、タイヤが(摩耗していたため)厳しかったので、仕方ない」と唇をかんだ。

 前戦の初優勝に続いて、再び表彰台に立った。まだ4戦とはいえ、ポイント争いで日本人初のトップとなった。「無理しないときは無理しない、攻めるときは攻める。使い分けができるようになってきた」と36歳にして成長を感じている。

 次戦は因縁のインディ500だ。昨年は2位で迎えた最終ラップで首位のフランキッティに勝負を挑んだ結果、スピンして外壁に激突し、17位に終わった。「チームの士気は高まっている。この勢いを保って、3週間後のインディ500でもいい戦いをしたい」。伝統のインディ日本人初制覇へ向けて、ムードは最高潮だ。

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