プリウスから家庭に電気供給 トヨタ、年内に発売

[ 2012年6月4日 18:51 ]

 トヨタ自動車は4日、家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)から家庭に電気を供給するシステムを開発したと発表した。第1弾として交流・直流変換器(インバーター)を搭載したプリウスPHVを年内に発売する。

 災害時などに車両の蓄電池を非常用電源として利用できる。車両に専用の防水コネクターをつなぎ、車両から直接、炊飯器などの家電に電気を供給できるのが特徴だ。

 PHVは蓄電池の電気を使い切ってもハイブリッド車として動く。ガソリンを使った発電機能もあるため、トヨタの技術担当者は「非常時に対応しやすい」と説明している。

 トヨタは、電力の有効活用を目指しており、今年末から愛知県豊田市で、プリウスPHVと家庭内で電気をやりとりする実験を始める。家庭にある太陽光パネルでつくられた電力や、低コストの夜間電力を住宅に設置したスタンドを経由し、車両に充電。電力需要のピーク時に車両の電力を利用する。実用化の時期などは実験を踏まえて判断する。

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