最先端のクルマが集結 環境対応が多様化/東京モーターショー

[ 2011年11月30日 18:36 ]

トヨタ自動車が公開した燃料電池車「FCV―R」

 多彩なエコカーやスポーツカーが大集結―。「第42回東京モーターショー」が30日、12月3日からの一般公開を前に報道陣に公開された。自動車各社が環境対応などの最先端技術をアピールし、低迷する国内販売の起爆剤としたい考えだ。

 各社が出展したエコカーは、燃費を良くしたガソリン車から水素を燃料に走る燃料電池車まで幅広く、多様化の一途をたどりそうだ。

 日産自動車のカルロス・ゴーン社長は「東日本大震災、超円高、タイ洪水と難題が続いたが、この場は日本の不屈の精神と強さを証明している」と強調した。

 ホンダは次世代のスポーツ電気自動車(EV)「EV―STER」を公開。小型のオープンカーで、環境性能だけでなく走る楽しさも追求。カーボン素材を使って軽量化し、160キロを走行できる。

 富士重工業は来春に発売予定の後輪駆動のスポーツカー「スバル BRZ」を初公開。同社独自の水平対向エンジンを「さらに低く、さらに中心に寄せ、世界でもトップレベルの低重心」(吉永泰之社長)を実現、走りに磨きをかけた。共同開発したトヨタ自動車も「86(ハチロク)」の名称で発売。手ごろな価格のスポーツカーを提供し、若者の車離れに歯止めをかける狙いがある。

 今回は千葉市の幕張メッセから東京都江東区の東京ビッグサイトに会場が移り、24年ぶりに東京で開催。世界初公開の約50車種を含め、計約400の自動車や二輪車が展示された。

 30日と12月1日は報道陣向けに公開。2日に開会式を行い、3日から11日まで一般公開される。午後6時以降のナイターも用意。都心近くの会場で仕事帰りの社会人も立ち寄りやすくし、集客アップを図る。

続きを表示

この記事のフォト

2011年11月30日のニュース