


ウォーターサーバーは電気を使用して、温水や冷水に温度調整しています。1ヶ月の電気代は一般的に数100円~1,000円程ですが、各メーカーの消費電力・使用頻度によっても変わります。
ウォーターサーバーの契約を考えている方の多くは、電気代も比較検討したいと悩んでいるのではないでしょうか。しかしウォーターサーバーの公式サイトから仕様と消費電力を一つひとつ確認し、計算するのは手間と時間のかかる作業です。
そこで今回は、ウォーターサーバーの電気代を確認したい方へ向けて、人気のウォーターサーバーから解説していきます。
ウォーターサーバーの電気代を比較



まずはウォーターサーバーの電気代を比較表でわかりやすく紹介します。
主なウォーターサーバーの電気代を比較
以下に電気代の安い人気サーバーの電気代を比較紹介します。
メーカー/サーバー | 1ヶ月の電気代 | 月額費用 | 詳細 |
---|---|---|---|
プレミアムウォーター/ ![]() ![]() ![]() | 500円~ | 4,474円~ | 公式サイト |
コスモウォーター/ ![]() ![]() ![]() | 474円~ | 4,578円~ | 公式サイト |
信濃湧水/ ![]() ![]() ![]() ![]() | 472円~ | 4,208円~ | 公式サイト |
アルピナウォーター/ ![]() ![]() ![]() | 580円~ | 3,877円~ | 公式サイト |
クリクラ/ ![]() ![]() ![]() ![]() | 756円~ | 4,180円~ | 公式サイト |
サントリー天然水ウォーターサーバー ![]() ![]() ![]() | 1,350円~ | 5,502円~ | 公式サイト |
アクアクララ/ ![]() ![]() ![]() | 700円~ | 4,608円~ | 公式サイト |
ウォータースタンド/ ![]() ![]() ![]() | 150円~ | 4,550円~ | 公式サイト |
※月額費用は水の値段(24L換算)、レンタル料、電気代を合計したものです。メンテナンス料金は含まれていません。
※価格は税込みです。
水道直結型サーバーであるウォータースタンドの「ナノラピア ガーディアン」は、電気代の安さに加えて細かい温度調節機能やタンクレスによる瞬間冷温水機能など、最新の機能を詰め込んでいるのも大きな特徴です。
電気代の計算方法
ウォーターサーバーの電気代は、消費電力を調べる専用の測定機器(ワットチェッカー)がなければ正確に計算できません。
しかし計算方法については、ウォーターサーバー以外の電気機器でも活用できるので最低限覚えてみるのも大切です。
ウォーターサーバーを含む電気代は、1時間あたりの電力量(消費電力)に各電力会社の電力量単価をかけます。
計算式(東京電力、従量電灯B)
- 消費電力×電力量単価
- 例:1.5kWh×19.88円(120kWh/月を超えるまで)=29.88円/日
- 29.88円×30日=894.6円/月
電力量単価は、各電力会社によって異なるため、毎月の明細書から確認してみてください。また電気料金プランによっても電力量単価は変わります。
ウォーターサーバーの電気代は、ボトル容量やサーバーの性能、エコモードの有無など複数の要因から構成されています。
ワットチェッカーを所有している方は、1ヶ月の電気代を計算してみるのもオススメです。
ウォーターサーバーの温水・冷水と電力消費の仕組み
一般的なウォーターサーバー(エコモード付)は、サーバーの中に温水タンクと冷水タンクをそれぞれ別途搭載しています。(古いタイプは温水タンクと冷水タンクが連結している)ボトルから流れてきた水は、それぞれのタンクに入り一方は熱せられ、一方は冷却される仕組みです。
電力消費の大きいタイミングは、温水と冷水それぞれ以下のケースとなります。
- 温水:設定温度以下になると加熱が始まり、電力消費も増加
- 冷水:設定温度以上になると冷却が始まり、電力消費も増加
他にも加熱・冷却方式が、コンプレッサー式・電子式によっても消費電力は変わります。一般的には電子式の方が加熱・冷却スピードが早い代わりに、消費電力も増加傾向です。
反対にコンプレッサー式は、冷却スピードが電子式と比較して遅いものの消費電力は少ない傾向です。
ウォーターサーバーの電気代を節約する方法



続いては、ウォーターサーバーの電気代を節約しながら利用する方法を紹介します。ウォーターサーバーは、設置スペースやエコモードなどいくつか節約ポイントもあります。
- 電源を切らない
- エコモードのあるウォーターサーバーを検討
- 日当たりを考慮
- 壁からウォーターサーバーの背面を離す
- 定期的な掃除
それでは節約する方法を確認していきましょう。
1.ウォーターサーバーの電源を切らない
ウォーターサーバーを使用しない時に電源を切れば、消費電力は0になります。しかし一度電源を切るとサーバー内の水が常温に戻ってしまうため、再度電源を入れても再加熱・冷却に長時間かかり、余計に消費電力が増えてしまいます。
ウォーターサーバーの電気代を節約する上で、電源を切らずに使用するのが基本です。
ちなみに電源を切ってしまうと雑菌繁殖のリスクも高まります。安全面という点でも、電源は常時入れておきましょう。
2.エコモードなどを搭載したウォーターサーバーも検討
ウォーターサーバーの電気代を重視している方は、エコモード搭載型のウォーターサーバーから比較検討してみてはいかがでしょうか。
エコモード搭載型のウォーターサーバーは、通常時と比較して一般的に40~60%程度消費電力抑えられるシステムです。
具体的なシステムはウォーターサーバーによって異なるものの、設定温度以下の時のみ加熱・設定温度以上の時のみ冷却といった機能もあります。
基本的には加熱と冷却の動作頻度を抑えることで、消費電力を削減する仕組みです。
下記にエコモード搭載のウォーターサーバーをご紹介します。
プレミアムウォーター|スリムサーバーIII



ポイント
- 光センサーで自動的に省エネ
- 横幅27cmのスリムサイズ
- 本体とボトルカバーのカラーが組み合わせ自由
プレミアムウォーターのスリムサーバーに搭載されているエコモードは、光センサーでお部屋が暗くなった状態を感知して稼働します。
自動で温水タンクの電源をオフにしてくれるので、就寝中やお出かけ中のムダな消費電力をカットできます。
また温水タンクの保温性を高めることで通常使用時でも消費電力を抑える設計がされているので、電気代の心配なく使えるのが嬉しいですね。
横幅27cmとスリムサイズなので、置き場所を選ばない点もポイントです。
配送地域 | 全国 |
---|---|
配送システム | 定期配送(宅配便) |
ボトルの種類 | 1,987円~/12L 1,771円/7L |
ノルマ | 2本/月 |
月額費用 | 4,474円~ |
※月額費用は水の値段(24L換算)、レンタル料、電気代を合計したものです。メンテナンス料金は含まれていません。
※価格は税込みです。
コスモウォーター|Smartプラス



ポイント
- 下置きボトルだから交換が簡単
- 最大60%の消費電力カットができる省エネ設計
- 騒音レベルを30%削減した静音設計
コスモウォーターのSmartプラスは、消費電力を最大60%もカットできるエコモードが搭載されています。
就寝前や外出前にエコモードにしておけば、一ヶ月の電気代を約474円まで抑えられます。(エコモードを1日2回使用時)
Smartプラスはボトル下置きタイプなので、ボトル設置時の負担がほとんどありません。利用シーンに合わせて設定できるチャイルドロックも完備されているため、小さいお子さんがいるご家庭にもオススメです。
配送地域 | 全国(沖縄県・離島を除く) |
---|---|
配送システム | 定期配送(宅配便) |
ボトルの種類 | 2,052円/12L |
ノルマ | 2本/月 |
月額費用 | 4,578円~ |
※月額費用は水の値段(24L換算)、レンタル料、電気代を合計したものです。メンテナンス料金は含まれていません。
※価格は税込みです。
3.ウォーターサーバーに日光が当たらないよう注意
ウォーターサーバーは、サーバー自体の熱を放出するために背面から排熱を行いながら、タンクの加熱・冷却作業を行っています。
しかしウォーターサーバーに日光が当たってしまうと、サーバー全体の温度が上がってしまうため、排熱しにくいだけでなくタンクの加熱・冷却機能、ひいては電気代にも影響してしまいます。
ウォーターサーバーは、なるべく日光の当たらない、温度変化の少ない場所に設置しましょう。
4.壁からウォーターサーバーの背面を離す
ウォーターサーバーを設置する時は、壁から背面を数1cm程度離すのも重要です。前段でも解説しましたが、背面の排熱をスムーズにしなければ加熱・冷却作業がうまく機能しません。
ウォーターサーバーは、設置場所だけでなく背面と壁の距離にも気を付けましょう。
5.定期的にウォーターサーバーの背面などを掃除
ウォーターサーバーの電気代を節約する手軽な方法として、サーバーの背面を定期的に掃除するのもオススメです。
ウォーターサーバーを長期間使用していると、背面にもホコリやごみが溜まり排熱を邪魔してしまいます。またホコリが溜まり過ぎて内部に入ってしまうと、故障リスクも高まります。
サーバーを分解する必要はありませんので、早めに表面のホコリを払う・掃除機でホコリを吸うなど、定期的にしてみてはいかがでしょうか。
ウォーターサーバーの電気代を他の家電と比較



ここではウォーターサーバーの電気代を、主な家電と比較していきます。基本的に熱を発生させる家電は、消費電力も多く電気代が高い傾向です。
電気ポット
電気ポットとは、電気を使用して水を熱する家電のことです。多くのご家庭で電気ポットを使用しているのではないでしょうか。
ウォーターサーバーと電気ポットでは、電気ポットの方が安いケースもありますし、反対にウォーターサーバーが安いケースもあります。
電気ポット(2.2L)の電気代は、おおよそ月650円前後です。
エコモードなしのウォーターサーバーは、月1,000円前後の電気代ですので、電気ポットの方が安いといえるでしょう。しかしエコモードあり・ウォータースタンドなど一部のメーカーでは、月300円~600円程度の電気代に抑えることも可能です。
ポイントはエコモードの有無といえますね。
電気ケトル
電気ケトルとは、電気で水を沸かせる電気式やかんのようなものです。電気ポットと違い、保温機能はありません。
ウォーターサーバーと電気ケトルの電気代は、電気ケトルの方が安いです。
電気ケトル(0.6Lタイプ)は1日3回使用しても月150円台で済ませられるのに対して、ウォーターサーバーは平均500円前後ですので電気ケトル以下に抑えるのは非常に難しいでしょう。
水の品質や使用環境よりも電気代カットを優先している方は、電気ケトルもオススメします。
やかん
今回は、一般的なガスで沸かすケースと比較します。
ウォーターサーバー・電気代とやかん(1Lタイプ)・ガス代のコストを比較した場合、それぞれの使用状況に応じて安いケースも変わります。
たとえばエコモード付きのウォーターサーバーと都市ガスでやかんの水を沸かした場合を比較すると、やかんの方が安く済みます。
- ウォーターサーバー:500円前後
- やかん(都市ガス):200円前後
プロパンガスの場合は、ウォーターサーバーと同程度のコストになる可能性もあります。
やかんと比較する場合は、やかんの使用頻度・使いやすさ・使用場面も含めて考えましょう。
エアコンやテレビ
最後に水とは関係ありませんが、エアコンやテレビなどの家電・電子機器とウォーターサーバーと比較してみます。
ウォーターサーバーは、電気代のかかるシステムといったイメージもありますが、エアコンやテレビ・パソコンなども月200円~1,000円程度かかります。
また冷蔵庫の電気代は月500円前後ですので、エコモード付きウォーターサーバーと大きな違いはありません。
まとめ
ウォーターサーバーの電気代は、各サーバーの性能や使用状況によって変わりますが、平均月500円~1,000円と、家電にたとえると冷蔵庫やポットなどに近いコストです。
ウォーターサーバーの電気代を節約したい場合は、排熱の邪魔をしないよう直射日光を避けたり壁に密着させたりしないといった細かい工夫も大切です。他には、電源を切らないこと、エコモード付きのウォーターサーバーを選ぶといった点も覚えておきましょう。
今回の記事を参考に、ウォーターサーバーの比較検討をしてみてください。