2020年2月頃から国内でも感染が確認された新型コロナウィルス感染症。4月には緊急事態宣言が発令され、ライブ・イベントなどの中止や延期、営業時間の短縮など、社会全体が大きく変わってきています。
ウォーターサーバーを検討している方の中には、新型コロナウィルスの感染拡大後に検討をはじめたものの、今導入すべきかどうか悩んでいるのではないでしょうか。また各メーカーの対策についても、関心が高まっているかと思います。
そこで今回は、ウォーターサーバーの新型コロナウィルス感染症対策について紹介します。
新型コロナウィルス感染症対策に関する一覧
まずは各メーカーの対策について、一覧で紹介します。
メーカー | 対策 |
---|---|
コスモウォーター | ・従業員や各採水地の作業スタッフへの感染対策徹底 ・従業員感染時の感染拡大防止のための対策実施 |
信濃湧水 | ・従業員感染時の感染拡大防止のための対策実施 ・非対面での配送業務も開始し、ユーザーの感染拡大防止対策も徹底 |
クリクラ | ・従業員向けの感染拡大防止対策徹底(陽性者確認後も保健所の指示に従い徹底した消毒を実施) ・配送業務や設置の説明は非対面方式へ移行 |
アルピナウォーター | ・非対面での配送業務も開始し、ユーザーの感染拡大防止対策も徹底 ・空きボトルも非対面による回収 ・従業員感染時の感染拡大防止のための対策実施 |
富士の湧水 | ・従業員感染時の感染拡大防止のための対策実施 ・水の充填作業は通常時でも人の触れないシステムのため大きな変更なし ・包装時の作業は、アルコール消毒など衛生管理体制を強化 ・非対面での配送業務も開始 |
アクアクララ | ・従業員感染時の感染拡大防止のための対策実施 ・車内など周囲に人がいない場合はマスクを外すなど熱中症対策にも配慮 ・非対面での配送および空ボトル回収業務も開始 |
フレシャス | ・水の充填作業は通常時でも人の触れないシステムのため大きな変更なし ・従業員向けにマスク着用やアルコール消毒など感染拡大防止対策徹底 ・配送業務の詳細は要確認 |
キララ | ・従業員感染時の感染拡大防止のための対策実施 ・接客時に飛沫拡大防止策としてマスク着用徹底 ・通常通りの配送業務 ・イベント開催時は、政府の対策要綱に沿って感染拡大防止対策を施す |
ウォータースタンド | ・従業員感染時の感染拡大防止のための対策実施 ・初回設置見積もり時は、事前予約制へ変更 ・非対面による業務へ切り替え |
富士桜命水 | ・従業員感染時の感染拡大防止のための対策実施 ・水の充填作業は通常時でも人の触れないシステムのため大きな変更なし ・ユーザー向けにサーバー本体の清掃に関する補足説明を公式HPにて追加 ・通常通りの配送業務を継続 |
ウォーターワン | ・従業員感染時の感染拡大防止のための対策実施 ・配送業務については記載なし |
多くのメーカーで、従業員に対する感染拡大防止策の実施、非対面方式によるボトル配送に関する情報を開示しています。またメーカーによっては、水の充填方式に関する説明もあり、安全性や衛生管理についても信頼できる傾向といえるのではないでしょうか。
それでは次の項目から、各メーカーの新型コロナウィルス感染症対策について詳しく解説します。
各メーカーの新型コロナウィルス感染症対策
ここでは、各メーカーの新型コロナウィルス感染症対策について、公式サイトの情報を元に紹介します。
コスモウォーター
コスモウォーターでは、新型コロナウィルス感染症に関して3つの対策方針を定めました。
1つ目は商品に関する対策です。コスモウォーターは、地下水の採水からボトルへの充填までオートメーション化されています。人の手は加わる余地がないので、通常通りの業務を続けている状況です。
2つ目の対策は、従業員と衛生管理に関する内容です。コスモウォーターでは、顧客と従業員の安全と健康を最優先に考えて、手洗いとアルコール消毒、マスク着用、うがい、咳エチケットといった対策を施しています。
また天然水の採水地で業務を遂行している従業員に対しては、上記の対策に加えて検温管理と食品用衛生手袋着用を徹底している状況です。
3つ目の対策は、コスモウォーター従業員の中で陽性者が確認された場合の行動です。
従業員が陽性者となった場合は、保健所や関係機関と連携しながら陽性者の行動経路の確認と濃厚接触者の特定に関して協力します。また濃厚接触者を確認した際は、PCR検査受診、自宅待機などの措置を実施します。
さらに保健所の指示に従い、陽性者が触れた備品などの消毒作業も行い、徹底した感染対策を講じるようです。
信濃湧水
信濃湧水では、新型コロナウィルス感染症対策の一環として、ボトル配送に関する3つの対応を行っています。
1つ目は、ボトルの充填に関して。信濃湧水は、オートメーション化された工場で品質管理を行っているだけでなく、無菌ルームで水の充填を行っています。ボトルの充填から品質管理まで人の手は触れることがありません。そのため宅配水からの感染を不安に思う必要は無いでしょう。
2つ目はボトル配送時に、不在対応と同じく非対面での受け取りへ変更した点です。具体的には不在時ではなくとも、玄関前や車庫などにボトルを置く措置です。さらに納品書サイン不要となっているのも通常時との違いといえるでしょう。
空きボトルは、玄関前に置いておくこと担当者が回収してくれます。
3つ目の対策は、ウォーターサーバーの設置を各利用者が、マニュアルを読みながら進めてもらうよう推奨している点です。担当者が各利用者の自宅へ訪問してしまうと、双方に感染リスクが発生してしまうため、設置代行は控えています。
他にも従業員の安全と健康を考慮して、出社時の検温、37.5℃以上の発熱時などの場合は自宅待機、マスク着用など徹底した対策を常時進めている点にも注目です。
クリクラ
クリクラは、他社と異なる事情もあるため、新型コロナウィルス感染症対策に関する情報を適宜詳細に開示しているのが特徴です。
他社と異なる事情とは、2020年5月3日にルートセールス社員1名の感染を確認したことです。ただし他の営業所で濃厚接触者は確認されていません。感染確認後は、保健所の指示に従い徹底した消毒などを実施しています。
さらに上記の背景もあり非対面によるサービスへシフトしています。具体的にはボトル配送時に玄関前や車庫に置く「定期不在納品」に加えて、お試しのサーバー設置や契約手続きも非対面サービスへ変更しました。
ちなみにウォーターサーバーの設置や契約手続きは、Webもしくは電話に説明を受ける形です。
アルピナウォーター
アルピナウォーターは、ボトル配送とボトル回収に関する内容で、どちらも非対面方式によるサービスへ移行しました。
ボトル配送は、利用者の在宅・不在に関係なく、玄関前や車庫など注文時に指定した場所へ置いてくれるのが特徴です。また通常配送と違い、納品書のサインが不要です。
従業員に対しては、出勤時の検温やソーシャルディスタンスの確保、マスク着用などを実施しています。
接客時には長時間の説明を控え、従業員とユーザーどちらの感染拡大防止にも配慮しています。さらに体温37.5度以上の従業員は、自宅待機を指示するのも徹底した対策といえるでしょう。
ウォーターサーバー設置と初期設定については、マニュアルを利用者へ送付し、各自で対応するよう求めています。どうしても初期設定が難しいと感じる場合は、電話にて問い合わせるのも大切です。
富士の湧水
富士の湧水の新型コロナウィルス感染症対策については、製造工程と包装、非対面サービス、クリーニング設定といった4点を軸に説明しているのが特徴です。
富士の湧水は、井戸から原水を採水し、ボトルへ充填するまでオートメーション化されています。水の充填や殺菌処理は、クリーンルームで行っているので徹底した衛生管理体制を敷いています。
また充填後のボトル(外側)の包装工程については、人の手が加わるものの、アルコール消毒や手洗い、検温、手袋の着用など感染拡大防止策を講じた上での作業です。通常の包装工程よりも、衛生管理体制の質は上がっていると考えられます。
ボトル配送は、希望に応じて非対面による対応を行っています。また置き場所は注文時に希望を伝えるといった流れです。
もう1点は、不在時でもウォーターサーバーの電源を入れた状態にしておき、自動洗浄(クリーンモード)を継続するよう説明しています。
アクアクララ
アクアクララは、とくに新型コロナウィルス感染症対策に関する情報を開示しているメーカーです。
1つは2020年4月に公開された情報で、「配送時のお客様対応」を新型コロナウィルス感染症対策の一環として非対面方式へ変更しました。
ボトル配送時は、他社と同様に玄関前や車庫など、直接の受け渡しを避けた方法(受領書不要)を実施。また玄関前に空ボトルを置いておくと回収してくれます。
もう1つの情報は熱中症対策も含めた対応で、配達中はマスクを外すケースもある点について理解を求めています。
フレシャス
フレシャスの場合は、他社よりも早い2020年3月に新型コロナウィルス感染症に関する質問に応えています。
フレシャスの製造工場の場合、井戸から採水し加熱器濾過フィルターを通し充填するまでの工程で水は密閉状態です。
検査工程に関しては、検査員がボトル(外型)に触れる可能性もあるものの、作業スタッフのアルコール消毒、マスク着用、検温管理などで対策を徹底しています。
ウォータースタンド
ウォータースタンドが2020年3月に公開した情報では、5つの取り組みを定めています。1つは社員やパート、アルバイト従業員のマスク着用、健康管理やうがい、手洗いといった衛生管理を実施しています。またマスク着用ルールについては、状況に応じて優先すべき従業員に着用を行っているでしょう。
さらにアルコール消毒液も設置することで、徹底した衛生管理を行っているといえるでしょう。
他にはウォーターサーバーの設置や見積もりなどの際には、必ず日時を定めた上で訪問する取り決めとなりました。そのためウォーターサーバーの設置などに関する相談や打ち合わせは、必ず日時を指定しなければいけません。
キララ
キララでは、政府の指導にもとづいて感染拡大防止策を実施しています。公式サイトによると主な対応策は、社員やスタッフの健康管理と検温、手洗いやうがい、アルコール消毒といった内容です。
他には接客や社内勤務時の飛沫拡散防止のために、マスク着用も徹底しており、キララウォータサーバーの試飲イベントなどでは、アルコール消毒を実施しています。
ふじざくら命水
ふじざくら命水の水は、天然水の採水からろ過、ボトルへの充填工程までオートメーション化しているため、人の手が触れるといったことはありません。天然水は処理工程において加熱殺菌が実施されています。
他にはウォーターサーバーをすでに設置している利用者へ向けて、高温循環機能の設定確認とこまめな清掃を推奨している点にも注目です。
ふじざくら命水のウォーターサーバーは、サーバー内部を清潔に保つため、7日ごとに自動でサーバー内部の配管やタンクを熱湯で殺菌消毒する機能を搭載しています。感染予防対策の一つとして、この高温循環機能が正常に動作するか、お知らせのページで確認を求めています。
ウォーターサーバーを利用中の方は、ボトルとサーバーの連結部分や注水口など外気や手が触れる箇所の消毒、掃除を行いましょう。
社内の新型コロナウィルス感染症対策は、他社と同じく従業員の検温や手洗い、アルコール消毒などを徹底しています。さらにボトルの運送会社などにも、マスク着用について求めています。
うるのん
うるのんの主な新型コロナウイルスにおける対策内容は、製造工程と社内の感染拡大防止策の2点です。
うるのんの製造工程は、定期的に製造ラインに異常や衛生上問題が発生していないか調査し、清潔な状況を維持しています。
社内の感染拡大防止策については、顧客と従業員の安全や健康を考慮し、手洗いやアルコール消毒、うがい、咳エチケットなどといった対策を実行中です。
ウォーターワン
ウォーターワンは、従業員へこまめな手洗いやうがい、アルコール消毒、咳エチケットやマスク着用などを実施しています。
まとめ
ウォーターサーバーの新型コロナウィルス感染症対策は、各社従業員のマスク着用や手洗いとうがい、咳エチケットやアルコール消毒といった衛生管理を徹底しています。また製造工程は、オートメーション化されているケースが多いため、新型コロナウィルス感染拡大後も通常通りに稼働している傾向です。
ボトル配送に関しては、非対面方式に切り替えたメーカーや希望に応じて対応するメーカー、通常通りの対応などさまざまといえるでしょう。
さらに契約手続きや打ち合わせも非対面方式へ切り替えているケースがあり、これまでのサービスとは異なる流れになりつつあります。
新型コロナウィルス感染症対策をチェックしたい方は、まずウォーターサーバーの各社公式サイト「お知らせ」ページから情報を探してみましょう。