日本バンタム級タイトルマッチ　王者・富施は再計量クリアで「あとはリングで」　挑戦者・増田はKO宣言

計量後、撮影に応じる富施（左）と増田
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　日本バンタム級タイトルマッチ10回戦の前日計量が17日、都内で行われ、同級王者・富施郁哉（ワタナベ）が一度目の計量で500グラムオーバーしたものの、約1時間半後の再計量をリミットの53・5キロでクリア。挑戦者の同級1位・増田陸（帝拳）はリミットを100グラム下回る53・4キロで一発パスした。

　あわや計量失敗だった富施は「調子は良かったが、最後の最後で急に（体重）落ちなくなった。初めての経験で焦ったが相手の選手にも失礼なので死ぬ気で落としました」と説明した。

　増田とは昨年5月のバンタム級モンスタートーナメント準々決勝で対戦。7回TKO負けした相手への雪辱を期す富施は「練習ではいろいろ考えてやってきた。あとはリングに上がって力を出すだけ。勝ちたい」と気を引き締めた。

　2度目のタイトル挑戦となる増田は、当初メインイベントで予定されていた日本スーパーフライ級タイトルマッチが同級王者・高山涼深（ワタナベ）が急性胃腸炎で同一戦が中止となったため、セミから昇格。「気合が入る。いい試合をしたい」と拳を握った。

　WBA世界同級11位に位置する増田は今後の世界挑戦につなげるためにも「しっかり結果と内容でアピールできたら」と強気にKOを宣言。左構え相手の対策も万全であることを強調し「やってきたことを試合で出せたらいい。皆さまにいい試合をお届けできたらいい」と闘志を燃やした。