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“戦うシングルマザー”吉田実代が米プロモーターと契約 愛娘とニューヨークへ移住して活動

[ 2022年11月24日 17:59 ]

米国へ移住して世界王者復帰を目指す吉田実代
Photo By スポニチ

 “戦うシングルマザー”として知られるプロボクシング元WBO女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代(34)が24日、20年から所属していた三迫ジムとの契約解除を日本ボクシングコミッション(JBC)に提出し、米ニューヨークへ生活拠点を移すと発表した。大物プロモーターのルー・ディベラ氏率いるディベラ・エンターテインメントと契約し、今後は米国で活動していく。練習のため今夏に渡米した際に契約の話が持ち上がり、今月上旬に現地で手続きを進めたという吉田は都内で会見し、「元々海外でチャレンジしたい気持ちが強かった。人生は一度しかないので、やりたいことをやり切りたい。まずは世界王者に返り咲きたい」と話した。

 ニューヨークの練習拠点はムハマド・アリやマイク・タイソンらを輩出したブルックリンの名門「グリーソンズジム」。愛娘の実衣菜ちゃん(7)とともに12月に引っ越し、実衣菜ちゃんは日本人学校ではなく現地の公立小学校に入学する。吉田が夏に渡米先から「ママは米国で試合したいんだけど、どうする?」と聞くと「ママの好きなところへ一緒に行く」と賛成したそうで、三迫ジムのキッズクラスで始めたボクシングの練習は米国でも続けるという。実衣菜ちゃんの意向次第で、小学校卒業後も米国に住む可能性もある。

 ディベラ・エンターテインメントは4団体統一世界ライト級王者のデビン・ヘイニー(24=米国)や前3団体統一同級王者ジョージ・カンボソス(29=オーストラリア)、女子4階級制覇のハナ・ガブリエル(39=コスタリカ)らが所属。吉田によると次戦は早ければ来年2月を想定しており、「ベストはフライ級だけど、スーパーフライ級からバンタム級ぐらいでチャンスがあればいつでも狙っていけるようにしたい。試合数をどんどん増やしていきたい」と意欲を口にした。「かねてからの希望でもあったので快く送り出した」と説明した三迫ジムの三迫貴志会長は「機会があれば日本でも試合をしたいというので、JBCとも相談して可能性を考えていきたい」と語った。

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2022年11月24日のニュース