亀田興毅氏 「全国のジムが潤うように」一石投じる 日本ボクシング界が抱える難点とは
元世界3階級制覇王者で、ボクシングイベント「3150FIGHT」を手がける亀田興毅ファウンダー(創業者、35)が11日配信のABEMA「迷えるとんぼちゃん」(木曜後11・00)にゲスト出演。現在のボクシング界について語った。
「ボクシングはジムごとに興行する。相撲で例えると相撲部屋が興行するようなもの。相撲は相撲協会がそれをまとめて年6場所やって、相撲ファンが作れるけれど、ボクシングはジムごとにやるからブランド統一ができない。有名な選手が出てきても、引退すると低迷する。チャンピオンがいなくてもボクシングがずっと人気があるようにしてかなきゃいけない」と述べ、ボクシング界の経営面についても一石を投じたい考えがあるという。
「ファイトマネーも興行の規模によって変わる。その興行にどれだけ売り上げがあるか。ジムごとに興行やってるから売り上げを作りにくい。点が線になってない。売り上げが上がるような興行作りをしなきゃいけない。例えば後楽園ホールでやったら、だいたい売り上げってマックスでも1000万から2000万なんですよ。会場費とか設営とかかかるから、ファイトマネーは数百万しか出せない。ほとんどの興行がチケット収入でしかないんですよね」と指摘。今年6月、キックボクシングのRISE王者・那須川天心とK―1王者・武尊の“世紀の一戦”が行われた格闘技イベント「THE MATCH 2022」の興収が50億円に到達したことについて「あれが一つのきっかけになってどんどん加速していくと思う。良い機会でしたよね」と語り、「ボクシングでは誰も知らないカードは買わないから、まずは地上波とか無料放送とかで知ってもらわなきゃいけない」と、知名度アップに力を注ぐ構えだ。
「(2015年に行われた)パッキャオとメイウェザーの一戦はペイパービュー500万件売れた。(1件が)100ドルくらいだから、それで500億なんですよ」と巨額の興収をたたき出したとし、「それを日本でやればいいんですよね。日本がもっと力つけて日本に呼べるくらいにしていきたい。日本で興行する力がなくなってきてるので選手をどんどん海外に行かせてるんですよね。派遣業みたいになってもうてるんですよ。海外でファイトマネーのパーセンテージもらおうみたいになってる。そうではなくて、日本にすごい選手をいっぱい呼びたい、日本に行ったら稼げるっていうようにしたい。全国のジムが潤うようにしたい」と見据えた。
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