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武尊 K-1ベルトの返上を表明 那須川天心との一戦終え決意「次の世代にバトンタッチしたい」

[ 2022年6月27日 15:34 ]

K-1中村プロデューサー(左)にベルトを返上する武尊
Photo By スポニチ

 今月19日に東京ドームで開催された格闘技イベント「THE MATCH2022」でRISE王者の那須川天心(23=TARGET/Cygames)に判定で敗れたK―1王者の武尊(30=SAGAMI―ONO KREST)が27日、東京都内のホテルで会見し、休養とベルトを返上することを表明した。

 戦い続けてきたダメージは体に蓄積され、これまで公表してこなかったものも含め、まさに満身創痍(そうい)。心身ともにリフレッシュな状態に戻すことが目的の「積極的休養」を選択した。

 天心との一戦を終えて、「今回もK-1の代表として戦っていたつもりだったので、K-1代表として負けてしまったということは、K-1を背負う資格はないなと思っている」と切り出し、「けじめとしてこのベルトは返上させてもらって、次の世代にバトンタッチしたいなと思っています」と現在、保持するベルトを返上することを明かした。

 理由については「K-1があったから、いまの僕の人生があるし、K-1がなかったらこんな素敵な人生を歩めていなかったと思うので本当に心から感謝をしているし、感謝しているからこそ中途半端にK-1を背負いたくない」と説明。続けて、「僕がやることによって、次の世代が光を浴びないというか、そういう部分もあると思う。僕がいる間は次を背負う選手が出てこないのかなって思っていて、ベルトを返上して1回離れることによって、新しいスターが出てくると思う。楽しみにしているし、復活した時にその選手とやりたくなるかもしれない。なので、けじめとしてベルトは返上させていただきます」と世代交代に向けての思いも語った。

 鳥取県米子市出身の武尊は2011年9月にプロデビュー。13年5月にKrush58キロ級王者となった。15年4月にK―1ワールドGPスーパーバンタム級王座を獲得すると、16年11月にフェザー級王座、18年3月にスーパーフェザー級王座を獲得し、史上初の3階級制覇を達成するなどエースとしてK―1をけん引してきた。

 那須川との“世紀の一戦”では1回にダウンを奪われ、0―5で判定負け。8年越しで実現した夢の舞台、集大成と位置付けた一戦で約10年ぶりの2敗目を喫した。試合前には、負けたら引退することを示唆する発言を繰り返していたが、試合から4日後の23日には自身のSNSで「たくさんの人が一緒に泣いてくれて生きる希望を貰いました」と、自分の想像とは違う反響に心境の変化があったことを明かし、「心と体を治してまた前を向いて進みます」と記していた。

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