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WBOライトフライ級王者ゴンサレスは9月統一戦に否定的 対戦候補は京口、拳四朗に日本王者・岩田も浮上

[ 2022年6月25日 16:49 ]

ボクシング WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 ( 2022年6月24日    米フロリダ州キシミー )

ジョナサン・ゴンサレス(19年8月24日撮影)
Photo By スポニチ

 WBO世界ライトフライ級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)が挑戦者の同級8位マーク・アンソニー・バリガ(29=フィリピン)に3―0で判定勝ちし、初防衛に成功した。

 試合中盤からペースをつかんだゴンサレスは「相手はサウスポーのオリンピアン(12年ロンドン五輪代表)で、よく動く選手だった。その動きが速かったから簡単な試合ではなかった。ただ、私のコンディションは良かったから、4、5ラウンドからペースを上げられるのは分かっていた。彼の方が速かったから1~4ラウンドは彼が優勢だったかもしれない。だから少しずつプレッシャーをかけていった」と振り返った。

 19年8月に当時のWBO世界フライ級王者・田中恒成(畑中)に7回TKO負けしているゴンサレスは今後について「私は誰とでも戦う。日本が大好きなので、また日本で戦いたい。一度、田中との対戦で日本に行ったが、ファンのサポートがうれしかった。まだ日本には良い選手がいるから、また試合ができたらうれしく思う」とコメント。1週間休んで練習を再開する予定で「次の試合時期、対戦相手に関してはプロモーターと相談したい。良いオファーを受けてプロモーターがOKを出したら、その相手と戦う」と話し、日本人については「現状、京口がライトフライ級では最高の選手なんじゃないかと思う。京口と私がベストだ。拳四朗も良い選手だが、彼はまだ米国で戦ったことがない。私は今後も最高の選手と戦っていきたい」とWBAスーパー王者・京口紘人(ワタナベ)、WBC王者・寺地拳四朗(BMB)の名前を挙げた。

 京口陣営によると、契約を結ぶ英プロモート大手マッチルームから9月17日に米ネバダ州ラスベガスで行われるサウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)―ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)のアンダーカード出場を打診されており、ゴンサレスとの統一戦とみられていた。だが、この日の興行をプロモートしたオールスター・ボクシングのトゥト・サバラ代表は「(統一戦の)アプローチはされていないし、何も聞いていない。ゴンサレスが9月までに準備が整うとは思わない。早くても10月だろう」と否定的だった。

 今後については「(ゴンサレスにとって)何が最善かをこれから考えていくことになる。日本かもしれないし、米国かもしれない。また日本で試合をしたいという希望はある。日本にはライトフライ級の大きなマーケットがあることは分かっている。日本での興行の窓口になってくれるミスターホンダ(帝拳ジムの本田明彦会長)とも相談していきたい」と話し、「日本に行くとしたら、京口、拳四朗、岩田といった選手たちが対戦相手の候補になる」と日本ライトフライ級王者でWBO4位の岩田翔吉(帝拳)も候補であると明かした。岩田は7月2日に東洋太平洋同級王者・堀川謙一(三迫)と、WBOアジア・パシフィック王座決定戦も含めた3冠統一戦を予定している。

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2022年6月25日のニュース