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TKO初防衛の谷口、体重超過の石沢へリングで「これからは謝らなくていい」

[ 2022年4月22日 22:26 ]

WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦   〇王者・谷口将隆 11回2分29秒TKO 同級5位・石沢開● ( 2022年4月22日    後楽園ホール )

試合後、健闘をたたえ合う谷口将隆(左)と石沢開
Photo By 代表撮影

 WBO世界ミニマム級王者・谷口が石沢との2年7カ月ぶりの再戦に11回2分29秒でTKO勝ち。前日計量で石沢が体重超過し、挑戦者資格を失った中で実施された変則タイトルマッチを制し、初防衛に成功した。

 試合後の谷口との一問一答は以下のとおり。

 「一番収まりのいいところに収まってよかったですね」

 ――試合を振り返って。

 「いろいろあったが、試合となったら勝つか負けるか。やるかやられるかだった。相手の調子とかは気にせず、勝つことだけ意識して戦った。リングに上がった瞬間、石沢選手は凄く気合が入っていて、あ、本気だと思ったので。当たり前か(笑い)」

 ――足も体も動いてコンディションがいいように見えた。

 「いろいろあったけど、当の本人はご飯を食べ終わったら“明日頑張ればいいか”となった。落としどころがついたので、やるとなったら明日のために戦闘モードに入れるしかないので」

 ――気持ちの整理に時間はかかった?

 「最初、(再計量で)1キロを落とす、落とさないという時は、あーってなったけど、自分も向こうも“それだったら(やる)”となったので。気持ちの整理はすぐにつきましたよ」

 ――過去にダウンを取られている相手が2階級上の体重。不安は。

 「不安はあったけど、石沢選手が意図的ではないことは、出稽古で来ている時の人間性で知っていたので。海外の適当な選手じゃなくて、本当に限界までやって、何かアクシデントがあったんだろうなというのは分かったので」

 ――最初は本当にやりたくないと?

 「1キロは落としてほしかったというのは正直な気持ちで、でも。そこぐらいですかね。ボクサーの究極の1キロというのは凄く大きいので」

 ――石沢は当日に計量があったが、集中はできたか。

 「いつもどおりの会場入り、アップ、控え室、チームのサポートのおかげでいつもの谷口が出せた。ついてくれたメンバーのおかげで、(ジム同期入門のWBA世界ライトフライ級王者・京口紘人の)“チームマッドボーイ”傘下の“チームマタドール”と書いてください(笑い)」

 ――リング上で(石沢に)声をかけていた。

 「試合をすればノーサイドじゃないですけど、僕も(試合を)受けましたし、彼も戦える段階まで持ってきてくれたので。そこは僕が関与するところでもないし、彼にはこれからペナルティーがあると思うので、もうそれでみそぎが終わったのかと思いますね。性格的に昨日から凄く考えて、思い詰めたでしょうし」

 ――具体的なやりとりは。

 「すいませんでしたと言われて、ここで謝ったら、これからは謝らなくていいよと」

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2022年4月22日のニュース