3年8カ月ぶり　26歳山中　再起戦で5回TKO勝利[感謝したい」

ライトフライ級6回戦   山中竜也―須藤大介 （ 2022年3月6日    神戸市立中央体育館 ）

約3年8カ月ぶりの試合を5回TKO勝利で飾った山中竜也（右）
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　硬膜下血腫で一度は引退した元WBO世界ミニマム級王者の山中竜也（26）が6日、18年7月の2度目の防衛失敗以来、約3年8カ月ぶりにリング復帰し、5回TKOで再起した。「緊張なのか、足が動かなかった。いろいろ試したかったのに余裕はなかったですね」。それでも初回にカウンターの右ショートでダウンを奪い、その後も多彩な連打で圧倒した。

　V2失敗後に硬膜下血腫と診断され、日本ボクシングコミッション（JBC）の規定に基づき引退。大阪・北新地で「おにぎり竜」店長として第二の人生を歩み始めた。しかし競技への未練を断ち切れず、練習を再開。所属ジムの山下正人会長らの働きかけもあって規定が変更され、リング復帰できた。「皆さんのおかげ。感謝したい」。今後はライトフライ級で世界2階級制覇を目指す。