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井上尚弥、カシメロに“興味なし” 4団体統一が目標も「そこまでこだわらなくても…」

[ 2021年12月26日 16:28 ]

WOWOW「エキサイトマッチ~世界プロボクシング2021年総集編」にゲスト出演したWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥
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 プロボクシングWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(28=大橋)が26日、WOWOW「エキサイトマッチ~世界プロボクシング2021年総集編」(27日午後10時からWOWOWライブで放送)の収録に臨み、来年の目標に改めて3試合行うことを挙げた。

 番組は今年WOWOWで放送された世界のプロボクシングの試合を解説陣やファン投票などで独自にランキングして紹介するもの。王者同士が激突する統一戦は好勝負も多く、ランキング入りしたこともあって、井上自身も統一戦や階級による体格差などについても言及した。

 井上にとってWBC王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)、WBO王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)がターゲットになるが、カシメロは11日にUAEのドバイで予定されていた同級1位ポール・バトラー(英国)との防衛戦を体調不良を理由にキャンセル。前日計量を欠席したカシメロに対し、WBOは診断書の提出を指示し、最終的には王座保持を認める裁定を下した。井上は自身のツイッターで「何が理由であれ決められた計量当日に秤に乗れなければアウトだと思うのだが。。一気にコイツへの興味がなくなった。減量苦で胃腸炎て…ダセェ奴だ」と一刀両断していた。

 この日の収録後に囲み取材に応じた井上は、「もうカシメロに関してはいいんじゃないですか」と突き放し、「決まればやるけど、カシメロには興味がない。4団体統一に必要なベルトがWBOというだけ」と断言。4団体統一についても「目指してはいくけど、そこまでこだわらなくてもいいのかなと思う。他にも選択肢はある」と含みを持たせた。

 スーパーバンタム級に上げることを待望する声も多いが、「階級制のスポーツなので適正階級で戦うのが自分にとって一番良いこと。ファンはバンタム級に敵がいないから階級を上げろとか言いますけど、そんな簡単なことではない。パフォーマンスがつぶされるようなら上げることはしない」と持論を展開。「来年末ぐらいまでにはスーパーバンタムで戦う体もつくれる」と見通しを明かした。

 その上で2022年の目標には「3試合やること」を挙げ、「うまくいけば春、夏、そこでまとまれば4団体統一できますし、あとは流れとかタイミングで変わってくる」とし、4団体統一後のスーパーバンタム級転級が「それが一番キレイな流れ」と話した。

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2021年12月26日のニュース