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世界選手権金の岡澤、五輪金の入江にリスペクト“土下座” 賞金で来年はキューバ合宿計画

[ 2021年11月24日 16:56 ]

ボクシング全日本選手権大会第1日 ( 2021年11月24日    東京・墨田区総合体育館 )

<2021全日本ボクシング選手権大会>世界選手権で獲得したベルトを見せる岡沢(撮影・西海健太郎)
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 今月上旬までセルビア・ベオグラードで開催された男子世界選手権のウエルター級で金メダルに輝いた東京五輪代表の岡澤セオン(25=INSPA)が、後輩のセコンドを務めるため会場を訪れた。世界選手権から帰国後の隔離期間が明けたもので、会場で東京五輪女子フェザー級金メダルの入江聖奈(21=日体大)と顔を合わせると、“土下座”ポーズであいさつ。入江の取材にも「ピョン、ピョン」と言いながら乱入し、「岡澤ガエル。かわいい?」とおどけ、入江に「あんまりかわいくない」と返された。

 世界選手権では優勝賞金10万ドル(約114万円)を獲得。まだ振り込まれていないというが「特に物欲はないので、(趣味の)カレー(づくり)の材料を買って、あとはいろいろ助けてくれた人への感謝だったり、合宿へ行くお金に使いたい」と明かした。世界選手権ではキューバ、米国、英国、ジャマイカなどのチームと連絡先を交換したそうで「来年はキューバにちょっと長めに合宿に行きたい。世界選手権でできた海外とのコネクションを使って海外遠征できたら。(金メダル獲得で)顔が売れたので合宿も組みやすい」と構想を口にした。

 入江には五輪後、常に“土下座”であいさつしているそうで、「本当に凄いと思う。自分も世界選手権を取ってみて、五輪は本当に特別な空間、実力もメンタルも全部そろっている人だけが頂点に立てると、身に染みて感じた。心から尊敬しているし、アマチュアボクシングを最前線で引っ張ってくれているので本当にアタマが上がらない。自然と膝が地面につく」と説明。世界選手権後初対面となったこの日は、入江も膝をついて応対したため「ついに僕もえらくなったな」と軽口を叩いたが、「(五輪の金メダリストに)なおさらなりたいと思いました。あと2カ月早く、このメンタルでボクシングをできていたらと思うと、なおさら悔しい。(24年五輪の)パリでは必ず金メダルを取りたいし、それへ向けてはいいスタートを切れた」と決意を新たにした。

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