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拳四朗、裁定に不満はないけど…語気強め「お父さんがどうこう言われるのは腹が立つ」

[ 2021年11月24日 14:42 ]

会見する前WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗
Photo By スポニチ

 プロボクシング前WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(29=BMB)が24日、東京都内で会見し、現役続行を表明した。寺地は9月22日に地元・京都で行われた9度目の防衛戦で矢吹正道(29=緑)に10回TKOで敗れ、王座から陥落した。

 試合では9回に右目上を負傷。直前にバッティングがあったが、レフェリーには矢吹の有効なパンチによる負傷と判断された。また、4ラウンド毎に公開されたジャッジの採点が矢吹寄りだったこともネット上では物議を醸した。寺地は流血したことで「焦りはあった」と認めた上で、バッティングや採点については「僕がどうこう決める話ではない。審判とかレフェリーが決めることなので僕は何も言おうと思っていない。結果が出ているので、僕は何も言うことはない」と受け入れていることを強調した。

 BMBジムの寺地永会長が10月5日付で試合の裁定について日本ボクシングコミッション(JBC)などに「故意のバッティングではないか」とする意見書を送付。JBCの回答に対して憤慨する会見を開いたことについては「ボクシングジムの会長としては普通のことなので、普通に見守っていました」と話した。拳四朗自身が表舞台に出ず、発言もなかったことで、父でもある永氏への批判があったことには「正直、お父さんがどうこう言われるのは腹が立ったけど、その前にジム会長でもあるので(永氏の言動が)おかしいことだとは全然思っていない」と語気を強めた。

 矢吹戦は当初は9月10日に予定されていたが、8月25日に拳四朗の新型コロナウイルス感染が判明。わずか12日延期されただけとあって体調面が影響したのでは指摘もあったが、拳四朗自身は「自分の中では分からなかった」で影響を否定した。

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