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亀田京之介 判定負けで王座陥落し大荒れ「こんなんでボクシングやってられない」

[ 2021年11月13日 20:42 ]

日本ユースフェザー級王座の初防衛に失敗した亀田京之介(左)と新王者となった英洸貴
Photo By スポニチ

 ボクシング亀田3兄弟のいとこで、日本ユースフェザー級王者の亀田京之介(23=ハラダ)が王座陥落した。13日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で初防衛戦(8回戦)に臨み、挑戦者の英洸貴(はなぶさ・ひろき、22=カシミ)に8回判定0―3(75―76×2、75―77、6回にプッシングの反則で亀田から減点1を含む)で敗れた。

 採点が読み上げられ、新王者誕生が場内にアナウンスされると、亀田はリング上でレフェリーに対し「お前のせいじゃ!クソですよ、こんなん」と言い放ち大荒れ。控室に戻ってからも「こんなんでボクシングやってられない」と怒りが収まらなかった。

 立ち上がりから速く鋭いジャブを的確にヒットさせると、相手をコーナーに誘い込んでカウンターを狙う作戦。これに英は乗らず、距離を保ち警戒しながら右ストレートなどをヒットする。狙いが外れ、イライラを募らせたのか、亀田は2回途中で観客のかけ声に「黙っとれ、コラ!」と言い返すなど不穏な気配が漂った。

 亀田はジャブを的確に当てるものの、右ストレートや左フックの振りがやや大きく決定打には至らない。英は相手ジャブに右を合わせるほか、ノーモーションの右にボディーもまじえて対抗する。接戦となる中で、4回に2人がもつれて英が倒れる形となり、亀田はレフェリーから注意を受けた。6回に再び似た形で今度はプッシングの反則をとられ減点1。これで危機を感じたのか、7回から積極的に前へ出てリング中央で打ち合うなど盛り返したものの、及ばなかった。ただ、反則による減点がなければ0―1のドロー防衛だった。

 亀田は今年7月に決定戦で20年全日本スーパーフェザー級新人王の奈良井翼(RK蒲田)を2回KOで下して獲得した王座を初防衛戦で失った。「相手に対する自分の態度も悪かったかもしれない」と話す一方で不満を抑えきれない。「お互いにゴチャゴチャになって(英が倒れて)いるのに。(ラウンド間のインターバルにレフェリーが)何回も、こっちに(注意を)言いに来て」と一方的に自分の側だけ注意を与えられたという主張を展開した。

 ハラダジムの原田剛志会長は「今までうまく気持ちを抑えてやってきていたのに…。(試合態度などで)ジャッジの印象が…もったいない」と困惑の表情を浮かべた。

 一方、新王者となった18年全日本スーパーバンタム級新人王の英は「後半勝負と思っていたが(亀田は)後半もパンチが生きていて強い相手でした。来年は金沢で凱旋防衛して、もっともっと強くなりたい」と抱負を語った。

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2021年11月13日のニュース