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石沢開「背水の陣の気持ちで」 4回TKO勝ちで日本ミニマム級王座挑戦権獲得

[ 2021年10月8日 20:49 ]

<日本ミニマム級挑戦者決定戦>4回TKO勝ちし、歓声に応える石沢開
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 プロボクシング日本ミニマム級最強挑戦者決定戦8回戦は8日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位・石沢開(24=M・T)が同級2位・春口直也(32=橋口)に4回1分21秒TKO勝ちし、日本王者への挑戦権を手にした。

 立ち上がりこそ慎重に入った石沢だが、徐々にペースアップ。接近戦でボディー打ちから左右のアッパーをねじ込んで主導権を握る。4回、右アッパーからの連打で春口が大きくぐらついたところでレフェリーストップ。石沢は両手を突き上げて雄叫びを上げた。

 「上を目指す以上、同じところでコケていたら何も言えない。絶対に負けられない背水の陣の気持ちでした」

 19年9月の挑戦者決定戦では現王者の谷口将隆(ワタナベ)からダウンを奪いながら判定負け。プロ初黒星を喫してタイトル挑戦のチャンスを逃した。この日は、その谷口戦の映像を見直し、「悔しさを思い出して臨んだ」という。

 勝って谷口との再戦となるはずだったが、WBOがWBO世界ミニマム級王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)と谷口に対戦指令を出し、今後は不透明な状況に。ただ、次戦が日本王座を懸けた試合になることは確実で、石沢は「そうじゃなきゃ困りますから」と苦笑いしていた。

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2021年10月8日のニュース