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中谷潤人「統一戦をやりたい」 初防衛戦4回TKO勝利で本場のファンに強烈アピール

[ 2021年9月11日 11:20 ]

WBO世界フライ級タイトルマッチでアンヘル・アコスタ(左)を攻める中谷潤人(ゲッティー=共同)
Photo By ゲッティ=共同

 プロボクシングのWBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦は10日(日本時間11日)、米アリゾナ州トゥーソンのカジノ・デル・ソル・トゥーソンで行われ、王者・中谷潤人(23=M.T)が指名挑戦者の同級1位アンヘル・アコスタ(30=プエルトリコ)に4回TKO勝ちし、初防衛に成功した。

 立ち上がりは距離をとって慎重に入ったが、ラウンド後半に中谷の強烈な左ストレートがアコスタの顔面にヒット。これで一気にペースをつかんだ。2回以降は接近戦でも圧倒。アコスタは鼻からの出血が止まらず、2回、3回のドクターチェックを経て4回32秒、レフェリーが試合を止めた。

 初防衛戦、初の米国での試合、初の屋外リングと初物づくしだったが、圧巻の勝利。中谷は「最初のラウンドで良いタイミングで鼻に入ったので、ペースをつかめた。自分のボクシングを見てもらえて、沸いてもらえたので良い勝ち方ができたと思う」と胸を張った。

 日本人世界王者が米国で防衛戦を行うのは2011年の下田昭文(帝拳)に続いて2人目だが、下田は7回TKOで敗れており、米国での初防衛成功は史上初の快挙。本場のファンに強烈なインパクトを残した23歳の王者は「統一戦をやりたい気持ちが強い」と希望を口にした。

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