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カシメロ47発しか当てられず 尚弥も驚き「あそこまでやられるとボクシングにはならない」

[ 2021年8月15日 16:13 ]

WBO王者のカシメロ
Photo By スポニチ

 プロボクシングのWBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は14日(日本時間15日)、米カリフォルニア州カーソンで行われ、王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)が同級4位ギレルモ・リゴンドー(40=キューバ)に2―1で判定勝ちし、4度目の防衛に成功した。

 序盤からカシメロが圧力をかけたが、リゴンドーの巧みなステップワークに空回りさせられた。カウンター狙いのリゴンドーは手数も少なく、CompuBoxが公開したデータによると、12回を闘ってカシメロは297発のパンチを放ち、ヒットしたのはわずか47発、リゴンドーは221発中44発と、さらに少なかった。

 同じく12回判定決着だった19年11月の井上尚弥(大橋)VSノニト・ドネア(フィリピン)は井上が628発のパンチを繰り出し、227発をヒット。敗れたドネアでさえ、605発のパンチで141発をヒットさせていた。

 勝者も敗者も井上の5分の1程度しかパンチをヒットさせていない試合では観客からブーイングが起こるのも当然。リゴンドーは「44発しか当てていないけど、効果的だった」と言い切ったが、WOWOWの生中継でゲスト解説を務めた井上は「ある程度は想定していたけど、ここまで徹底するとは」と驚き、「あそこまでやられるとボクシングにはならないですね」とあきれていた。

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2021年8月15日のニュース