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赤穂亮、ドネアから刺激「俺が勝つ」 5日にボリスボクサー杉田と対戦

[ 2021年6月4日 16:58 ]

<56キロ契約10回戦>前日計量をクリアした赤穂亮(左)と杉田ダイスケ(横浜光ジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシング興行「ダイナミックグローブ」(5日、後楽園ホール)の前日計量が4日、都内の病院で行われ、メインの56キロ契約10回戦に出場する赤穂亮(34=横浜光)は56.0キロ、杉田ダイスケ(32=ワタナベ)は55.9キロでパスした。

 計量後、オンラインで取材に応じた赤穂は10戦ぶりに計量前日に体を動かしたそうで「全部、計算通り。コンディションはバッチリ」と好調をアピール。杉田の印象を問われると「黒かったですね。自分より黒い選手と対戦するのは初めて」と笑い飛ばし、「僕はボクシングで飯を食い、家族を養っている。彼は警察官として飯を食って家族を養っている。明日はボクシングの試合。だから俺が勝ちます」と宣言した。

 東洋太平洋スーパーフライ級王座、日本バンタム級王座のタイトルを手にし、2度の世界戦の経験もある赤穂にとって杉田との一戦はメリットは少なく、「当たり前のように勝つ難しさがある」。一方で「これまでも危ない試合もあったけど、僕の壁を越えていった選手はいない。自分には土壇場で勝ち切る強さある」と自信をみなぎらせた。

 15年8月、WBO世界バンタム級王座決定戦でプンルアン・ソー・シンユー(タイ)に敗れ、「負けることが怖くなった」という。だが、結婚して新しい家族ができたことで気持ちが変化した。「次に負けたらボクシング人生は終わり」の危機感は持ちつつも、「誰にでも辞める時は来る。ボクシングを辞めても人生は終わりじゃない。今のベストのボクシングをしよう」と割り切れた。練習でも一番キツい時に抜かない自分がいた。「成長したと思いますよ。ムラがなくなって、そういう意味では今が一番強い」と笑った。

 コロナ禍で世界戦に直結するようなマッチメークが難しいことは理解している。しかし、世界王者になる目標を諦めたわけではない。先月末には親交のある38歳のノニト・ドネア(フィリピン)がWBC世界バンタム級王座に返り咲いた。「ドネアの試合が刺激になった。年齢は言い訳にならない。ドネアみたいなボクシングをしたい」と話した。

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2021年6月4日のニュース