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前WBO世界王者・伊藤雅雪1年3カ月ぶりリング「不安もあるけど、ワクワク」

[ 2020年12月25日 17:15 ]

<ライト級10回戦>前日計量をクリアした三代大訓(左)と伊藤雅雪(横浜光ジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシング興行「カケルホールディングスPresents A-SIGN.BOXING」(26日、墨田区総合体育館)の前日計量が25日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション事務局で行われ、メインのライト級10回戦に出場する前WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(29=横浜光)はリミット(61.2キロ)を100グラム下回る61.1キロ、東洋太平洋同級王者・三代大訓(26=ワタナベ)はリミットの61.2キロで、ともに1回目でクリアした。

 前世界王者と現役東洋太平洋王者が階級を上げて激突する注目のカード。伊藤にとっては昨年9月以来、1年3カ月ぶりの試合となる。計量後にリモート取材に応じた伊藤は「率直に言えば、不安もあるけど、ワクワクも入り混じった気持ち。悲観はないです」と心境を明かした。

 2月に中国・海口で予定されていた試合は左上腕部の負傷で中止。三代との一戦は9月に自身が盲腸になったことで延期されたが、「延びた分、底上げができた」とプラスに捉えている。ライト級に階級を上げたことで減量の負担もストレスも減り、コンディションに関しては「メチャ良いと思います」と自信たっぷりに話した。

 今月12日には帝拳ジムで一緒にスパーをした中谷正義(31=帝拳)が米ラスベガスでフェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)に逆転TKO勝ち。伊藤は「うれしい気持ちが35%、悔しい気持ちが65%」と自己分析。「すごい刺激を受けたし、僕も世界でアピールしたい」と力を込めた。

 三代との一戦はライト級で国内での立ち位置を明確にする試合であり、勝ってアジア3冠の吉野修一郎(三迫)と対戦、そこから再び世界へと青写真を描く。伊藤は「自分からプレッシャーをかけ、1ラウンド1ラウンド、明確にポイントをピックアップするような試合をしたい」と意気込みを語った。

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2020年12月25日のニュース