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宮尾綾香「やりきった証拠欲しい」 多田悦子とWBO王座懸けて再戦

[ 2020年12月2日 18:44 ]

<WBO女子世界ミニマム級王座決定戦>前日計量をクリアした多田悦子(左)と宮尾綾香(ワタナベジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシングWBO女子世界ミニマム級王座決定戦10回戦(3日、後楽園ホール)の前日計量が2日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション事務局で行われ、元WBA女子世界ミニマム級王者・多田悦子(39=真正)、元WBA女子世界(現アトム級)級王者・宮尾綾香(37=ワタナベ)はともにリミットより100グラム軽い47・5キロでクリアした。

 今年1月の同王座決定戦で引き分けた2人の再戦。リモート取材に応じた多田は、残りの競技生活を「最終章」と位置付け。「宮尾さんとの再戦というより、自分の気持ち。もちろん負けたくないけど、楽しみたい気持ちが強い」と言い切った。前回の試合では右太腿の肉離れを起こしていたことが、ほぼ完治。「本来のスピード、タイミング…ダンスをしているみたいなボクシングを見せたい」と自信を示した。

 対する宮尾は9月にティ・トゥ・ニ・グエン(ベトナム)との王座決定戦に臨む予定だったが、コロナ禍で中止となり、多田との再戦が決まった。大一番を前に髪を赤く染めた宮尾は「多田さんと戦うためだけの戦法、戦略を練ってきた」と明かした。

 ジム内に長身サウスポーの女子選手は不在、出稽古もできず、11月上旬から2週間のジム閉鎖期間もあり、スパーリングはゼロだが、男子選手とのマススパーや梅津宏治トレーナーとのミット打ちなど対人練習で対応。「(世界王座)返り咲き、2階級制覇、そしてコロナの中、1年間休まずに練習してきたので、やりきったという証拠が欲しい」と前回は果たせなかった王座獲得に意欲を示した。

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2020年12月2日のニュース