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谷口将隆1年3カ月ぶりリング「勝つことが大前提」 佐宗緋月はジム初王者に意欲

[ 2020年12月2日 17:50 ]

<日本ミニマム級王座決定戦>前日計量をクリアした佐宗緋月(左)と谷口将隆(ワタナベジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシング日本ミニマム級王座決定戦10回戦(3日、後楽園ホール)の前日計量は2日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション事務局で行われ、同級1位の谷口将隆(26=ワタナベ)はリミット(47.6キロ)を100グラム下回る47.5キロ、 同級3位の佐宗緋月(25=T&T)は200グラムアンダーの47.4キロでクリアした。

 谷口は当初、3月に日本同級王座決定戦を兼ねてOPBF東洋太平洋同級王者リト・ダンテ(フィリピン)に挑戦する2冠戦を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止。昨年9月以来、1年3カ月ぶりのリングとなる。計量後にリモート取材に応じた谷口は「試合ができるってうれしいですね。自分の好きなことを仕事にしているのでモチベーションの低下はないと思っているけど、試合に向けての過程がいつもより充実している」と手応えを口にした。

 同期入門で仲の良いWBA世界ライトフライ級王者・京口紘人(27=ワタナベ)が11月3日の世界戦前日にPCR検査でコロナ感染が判明。ジムは2週間閉鎖された。その間はジムワークを中断せざるを得なかったが、強度を高めたダッシュやシャドーでしのいだ。「不安はあったけど、やれることをやるしかないと。再開後に10ラウンドのスパーリングをしっかりやれので大丈夫」と断言。「勝つことが大前提だけど、前評判を上回るような内容で勝ちたい」と抱負を語った。

 対する佐宗は8月の試合で序盤にダウンを奪われながら引き分けに持ち込んだ粘り強さが身上。「世界戦の経験もあるし、総合力の高い選手」と谷口を評価しつつ、「自分のボクシングをして自分のフィールドに引きずり込みたい」と青写真を描いた。

 T&Tジムに移籍して3年。まだ、同ジムから王者は誕生していない。「自分を迎えてくれて強くしてくれたジムに一つ気持ちを返したいと言うか、自分が1本目のベルトを獲れたらと思っている」と、ジム初の王座獲得に意欲を示した。

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2020年12月2日のニュース