吉田諒 逆転TKOで準決勝進出!2児のパパは6年のブランク乗り越え新人王目指す
プロボクシングの東日本新人王予選は25日、東京・後楽園ホールで9試合が行われ、フェザー級準々決勝ではプロ2戦目の吉田諒(28=イマオカ)が、リッキー長谷川(21=ワールドスポーツ)に3回1分24秒、TKO勝ちし、11月3日の準決勝(後楽園ホール)に進出した。
立ち上がりから激しい打ち合いとなり、1回にダウンを奪われる苦しい展開。「ダメージはそれほどでもなかったけど、しっかりもらったパンチだったので焦りはありました」と振り返る。そこから立て直し、3回に左フックで長谷川をぐらつかせると、追撃の右からの猛攻で長谷川を沈めた。
元世界3階級制覇王者・八重樫東(大橋)と同じ黒沢尻工高出身。東洋大では当時コーチ兼選手だった現WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)と一緒に練習した経験もある。だが、アマチュアでの最高成績はインターハイでのベスト8で、大学時代はリーグ戦には出場できず、「後楽園ホールのリングに立てなかったことが心残りだった」という。
大学卒業後はスポーツクラブにインストラクターとして就職。「ボクササイズの指導をしたことはある」が、競技としてのボクシングからは離れた。
4年前に結婚し、2児のパパになったことで心境に変化が生まれた。6年のブランクを経てプロ転向を決意。「2人とも男の子なので、子供たちに挑戦する姿とか夢に向かっていく姿を見せたいと思ったのが一番の理由です」と説明した。
プロデビュー戦となった今年8月の新人王予選の初戦は判定勝ち。2戦目はダウンを経験しながらも逆転で勝利をつかんだ。「最終的にきれいな勝ち方ができたので一安心。約1カ月後には次の試合もあるのでケガなく終われて良かった」と安堵(あんど)の表情。廣瀬祐也(22=協栄新宿)と対戦する準決勝に向け、「気持ちを切り替えて準備したい。次もサウスポーなのでしっかり対策します。子供に負けるところは見せられないので」と勝利を誓った。
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