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具志堅会長が名付け親 俳優志望の仲里ニンジャ早史、白井・具志堅ジムの“魂”引き継ぐ

[ 2020年8月2日 15:55 ]

<東日本新人王予選・スーパーバンタム級4回戦>前日計量をクリアした仲里ニンジャ早史(JBC提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシング東日本新人王予選(3日、後楽園ホール)の前日計量が2日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション事務局で行われ、スーパーバンタム級に出場する仲里ニンジャ早史(21=渡嘉敷)はリミット(55・3)を1・1キロ下回る54・2キロ、対戦相手の関口雄斗(31=高崎)は54・1キロでクリアした。

 仲里は所属していた白井・具志堅ジムが先月31日に閉鎖されたため、移籍したが、練習は最後の日まで同ジムで続け、具志堅用高会長(65)からは「落ち着いてリラックスしてやれば大丈夫。頑張ってこい」と激励されたという。

 宜野湾高時代に沖縄県高校ボクシング選手権バンタム級で3位になったものの、卒業後はアクション俳優を志して専門学校に進学するため、ボクシングは辞めるつもりだった。だが、WBC世界フライ級王座を獲得した同じ沖縄出身の比嘉大吾に憧れ、卒業後に上京。専門学校に通いながら比嘉が在籍していた白井・具志堅ジムの門を叩いた。

 昨年6月にプロテストに合格。11月のデビュー戦では3回TKO勝利を飾っている。“ニンジャ”のリングネームはトリッキーな動きを見た具志堅会長から授けられた。移籍後も変更するつもりはない。今春、専門学校を卒業したが、「今はボクシングが一番なので」と、芸能事務所などには所属せず、アルバイトを掛け持ちしながらボクシング最優先の生活を送っている。

 具志堅会長や渡嘉敷勝男会長のように世界王者になって芸能界に転身するのが夢。新人王予選にエントリーした矢先にジムの閉鎖が決定し、「頭が真っ白になった。8月の試合がどうなるのか不安はありました」と振り返るが、今は気持ちを切り替え、目の前の試合に集中している。白井・具志堅の系譜を継ぐ男は「フットワークを使い、攻めのボクシングを展開していきたい」と勝利への青写真を描いた。

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2020年8月2日のニュース