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ワタナベジムがクラウドファンディング コロナ禍で世界戦など29試合中止

[ 2020年4月27日 18:16 ]

 ワタナベボクシングジム(渡辺均会長)は27日、存続の危機を乗り越え、これからも多くのボクサーにチャンスを与えるため、クラウドファンディングによる支援募集をスタートさせた。目標金額は600万円。1000円から100万円まで金額に応じてステッカー、Tシャツ、サイン入りグローブ、リングサイド広告などのリターン(返礼品)が用意されている。

 同ジムは国鉄職員からプロボクサーとなった渡辺会長が1981年に東京・五反田に開設。WBA世界スーパーフェザー級王座を11度防衛した内山高志、元WBA世界スーパーフライ級王者・河野公平、WBA・IBFライトフライ級王者・田口良一らの世界王者をはじめ、多くの東洋太平洋王者、日本王者を輩出し、現在はプロ選手約90人が在籍、年間150試合前後を行っている。

 ところが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で6月末まで興行自粛となり、WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人の世界戦などタイトルマッチを含む29試合が中止という大きな打撃を受けた。さらに非常事態宣言が出されたことで一般会員へのフィットネス事業も休止に追い込まれている。創業以来の存続の危機に、選手やスタッフを守るため、支援を募ることにしたという。

 プロジェクトを紹介するページには現役選手やOBのコメントを掲載。京口は「ワタナベジムは、この先もボクシング界にとって必要なジムだと思います。当然、僕も出来る限りのことはしますが、皆さんにご支援を頂けると助かります」と支援を呼び掛けている。

 プロジェクト詳細は、https://camp-fire.jp/projects/view/261415

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2020年4月27日のニュース